ヒョードル【一問一答要旨】思い出は「ノゲイラ」、会場にも「特別な思い」

クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(左)と握手を交わすエメリヤーエンコ・ヒョードル
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 「総合格闘技・ベラトールMMAジャパン」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 元PRIDEヘビー級王者、元リングス同級&無差別級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードル(43)=ロシア=が、「日本でのラストマッチ」と明言した一戦で元UFC世界ライトヘビー級王者の“狂犬”クイントン・ランペイジ・ジャクソン(41)=米国=を1回KOに葬った。

 ゼロ年代に日本で大活躍した2人の初対決。ヒョードルは序盤からジャブを中心に攻め、3度連打を浴びせるなど優位に試合を進める。1分過ぎには払い腰がすっぽ抜けたような形から、なおも前に出てワンツー、キックを放った。2分半過ぎ、左でフェイントをかけながら右フックをランペイジの左側頭部にブチ込むとランペイジはそのまま前のめりに沈み、レフェリーが試合を止めた。

 ベラトールとの契約では2試合を残しているヒョードルは、試合後の会見で感慨深げに、日本でのキャリアについて振り返った。以下、一問一答の要旨。

 -感想を。

 「再び日本に戻ることができて、試合ができた。これを大変うれしく思ってえおります。勝利することができて感激もひとしおです。何度もさいたまスーパーアリーナで試合をしてきましたし、この会場で勝つことは特別な思いです」

 -対戦相手の印象に違いはあったか。

 「(違いは)ありません。彼とはいつも仲良くしていましたので、長いこと日本でもいろんな試合に出場してまいりました。彼はファイターの中でも最も親しいうちの1人です」

 -今後について。

 「明日までにしっかりと自分の体調を整えて考えたいと思います。少し休んで、自分のチームもいますので、そのチームの人たちとこれからの育成のことを考えます」

 -若手に素晴らしい試合を見せたいということだった。そういう試合ができたと思うか。

 「できたと思います。私の家族だけではなく、ロシア全体が私の勝利を喜んでくれていると思います。日本だけでなく、世界のファンの皆さん、心からのありがとうという気持ちを伝えたいと思います。こんな素晴らしい新年のプレゼントを皆さんに届けることができた。これを大変、うれしく思います」

 -日本でのラストファイト。どんな思いがこみ上げたか。

 「(質問者に対して)私がキャリアを始めたばかりの時に質問なさったジャーナリストの方だと思います。私、よく顔を覚えています(笑)。私が実際に日本でファイトを始めた時、その当時が一番印象深いです。さいたまスーパーアリーナでも何度も出場しましたし、今回、最後の試合をこの会場で終えられることを私はとても感激しております」

 -日本で数々の試合をした。思い出深い試合はどの試合か。

 「私にとって日本で一番印象深い試合というのは、アントニオ・(ホドリゴ・)ノゲイラです。(それ以外にも)なにしろ、日本のファイターの方たちともたくさん戦いましたけど、皆さんそれぞれに素晴らしかった。いろんな思い出があります」

 -格闘技界が盛り上がるために、若い選手に期待することは。

 「MMAがこれからもメインのスポーツになるためには、注意をいつも喚起する。自分たちのこのスポーツが魅力的だとアピールしていく必要があると思います。どの試合でも勝利を目指して勝ち続けていく。(そうすることで)若い人もこのスポーツに興味を持っていくと思いますし、盛り上がっていくと思います」

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