亀田京之介、前田に小差判定負けで亀田家初の全日本新人王逃す 進退は「分からない」

 「ボクシング・全日本新人王決定戦」(22日、後楽園ホール)

 フェザー級(4回戦)は、亀田3兄弟のいとこで東軍代表の亀田京之介(21)=花形=が西軍代表の前田稔輝(23)=グリーンツダ=に1-2の判定で敗れ、亀田家初の全日本新人王を逃した。

 京之介は、学生王者など日本拳法10冠のホープ前田に、軽やかなフットワークと鋭いジャブで攻め込む。さらに、「イライラさせて大振りさせるための作戦」と両腕を広げたり、手招きするなど挑発のパフォーマンスも見せたが、冷静にプレッシャーをかける前田を崩せず。3回には左ボディーを狙われて苦しむ場面もあり、終盤には激しく打ち合ったが、わずかに及ばなかった。

 判定を聞くと崩れ落ち、マットを何度もたたいて号泣。「ギリ(ギリで)勝ったかなと思う」と悔しがりながらも、「前田君も強かったし、パンチあると思って前に行かれへんのもあった。結果は結果ですから」と敗北を受け入れた。

 興毅、大毅、和毅の3兄弟で7つの世界王座を獲得した亀田家が手にしていないタイトルがかかったプレッシャーは「めちゃめちゃありました。なんか嫌な、いつもと違う緊張感。いつもやってるリングやけど、決勝と言うだけで嫌な雰囲気を感じた」という。

 さらに、9日には所属先の協栄ジムが休会し、1試合限定で花形ジムに移籍するハプニングにも見舞われたが、「(影響は)特にない。どこで練習すると言うより、自分がダメやっただけ」と言い訳はしなかった。

 今後については、「ちょっと休んで、考えてどうするか決めます」と即答せず。進退について問われると、「今後どうなるか分からないですよ、まだ。何も考えてないです」とだけ話した。

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