八重樫東「被弾も突破口に」36歳、最年長王座目指す

 「ボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ」(23日、横浜アリーナ)

 IBF世界フライ級タイトルマッチに臨む元世界3階級制覇の八重樫東(36)=大橋=が10日、横浜市のジムで練習を公開し「被弾も布石にして突破口を開き、納得できる試合をしたい」と語った。王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に勝てば、長谷川穂積の35歳9カ月を更新する国内男子最年長の世界王座獲得となる。

 ミット打ちでは足を使うなどの動きを確認。体力強化の激しいメニューもこなし、密度の濃い練習で大量の汗を流した。「年齢と闘い、能力を落とさないためには相応の練習量が必要」と自信をのぞかせた。

 約2年半ぶりの世界戦に向けた実戦練習の当初は体の反応や感覚にずれがあったが、状態は上向きという。「楽しみながら試合を迎えたい」とベテランらしく落ち着いていた。

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