村田諒太「夢への一歩に」 バトラーと12・23初防衛戦へ

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(12月23日、横浜アリーナ)

 ボクシングのWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33)=帝拳=が12月23日に横浜アリーナで、同級9位スティーブン・バトラー(24)=カナダ=と初防衛戦に臨むと16日、所属ジムが発表した。トリプル世界戦となり、7度目の防衛戦となるWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(27)=BMB=がIBF同級王者フェリックス・アルバラード(30)=ニカラグア=と団体王座統一戦を行い、元世界3階級制覇王者の八重樫東(36)=大橋=がIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37)=南アフリカ=に挑戦する。

 勝って夢へ近づく。会見でバトラーと初めて顔を合わせた村田。WBAは9位だがWBOは1位の相手を前に、「(WBOの)指名挑戦権を持つ評価された選手。彼に勝つことが自分の評価を上げてくれる」と表情を引き締めた。

 7月にロブ・ブラント(米国)との再戦で王座を奪回して以来、元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、WBAスーパー王者サウル・アルバレス(メキシコ)らスター選手とのビッマッチを熱望。V1戦では実現しなかったが「ボクサーとしてもっとやりたいこと、かなえたい夢がある。その夢をかなえる一歩にしたい。僕がボクサーのトップオブトップかと言えば全くそうではない。それを目指したいという気持ちがモチベーションになる」とこの一戦の意義を強調した。

 バトラーはKO率80%の強打者で、祖父の故マーシャルさんもプロボクサー。村田は「非常に好戦的で若くて勢いのある選手」と印象を語り、KO決着の可能性について「彼も打たれ強くはなくて、その分パンチがある感じなので、期待できるんじゃないですか。どっちが勝つにしても。かみ合うと思う」と話した。

 敗れればすべてを失う。「負けたらダメでしょ。負けた僕に誰がチャンスをくれるのか。常に崖っぷちにいると思っている。ミドル級はプロモートが難しい。チャンスは簡単に来るものじゃない」と覚悟を示した。

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