「プロレス・ザ・デストロイヤー追悼興行」（１５日、大田区総合体育館）

　“白覆面の魔王”と呼ばれて日本でも人気を博し、３月に死去したザ・デストロイヤーさん（本名リチャード・ベイヤー＝享年８８）の追悼興行で２０人参加の「第２回デストロイヤー杯争奪バトルロイヤル」が行われ、井上雅央が優勝した。

　２０人の熱戦は、大森隆男が得意のアックスボンバーで次々と退場させる大暴れを見せたが、最後はデストロイヤーさんのライバル力道山の息子・百田光雄、百田の息子の力、井上の３人の争いにとなった。

　そして、百田が井上を丸め込むが、なぜか力が２人を転がして井上に丸め込ませて父を退場させる。残る２人の一騎打ちは力がデストロイヤーさんの必殺技４の字固めをがっちり決めて勝負ありかに見えた。だが、４の字固めは体勢を裏返すとかけた方がダメージを受けると言われており、井上がそのようにすると力はもん絶。たまらずギブアップした。

　全日本プロレス時代に何度もデストロイヤーさんと対戦したという井上は「散々（４の字固めを）やられてたんで、やられたらああしようと思った」と、してやったりの表情。だが、優勝賞品としてデストロイヤーのマスクを贈られたが、「顔がデカすぎて入らないよ」と苦笑した。