王者・松永が4回TKOでV1 名門横浜光唯一の王座死守 海外進出にも意欲
「ボクシング・日本スーパーウエルター級タイトルマッチ」(2日、後楽園ホール)
王者の松永宏信(32)=横浜光=が同級3位の越川孝紀(28)=セレス=を4回TKOで破って初防衛に成功し、名門横浜光ジム唯一のベルトを死守した。接近戦で激しく打ち合うも、右目上から出血させるなど手数と精度で上回り、4回にコーナーに追い詰めての連打でストップを呼んだ。
試合後は「打ち合うつもりはなかったのに。越川選手の気持ちに乗った部分がある」と反省。次戦の相手はこの日行われた最強挑戦者決定戦で新藤寛之(宮田)を破った清水優人(木更津グリーンベイ)に決まり、「何度か練習したこともありますし、いい方ですし長身でやりづらいですけど、リングに上がれば関係ないので倒しに行きます」と闘志を燃やした。
現在、日本スーパーウエルター級はランカーが3人だけと沈滞しており、「アジアでは盛んではない階級。アメリカとかで大きい試合ではなく小さい試合でも、こういう日本人もいるぞとアピールしないといけない」と海外進出に意欲。所属ジムの石井一太郎会長も「とりあえず次までは(日本で)やろうと。ランカーもいないし、常に向上していくために、もう1個上のステージを準備したい」とバックアップする意向を示した。


