「ボクシング・ＷＢＣ世界バンタム級王座統一戦」（７日、さいたまスーパーアリーナ）

　王者ノルディーヌ・ウバーリ（３３）が１日、都内の帝拳ジムで練習を公開し、暫定王者・井上拓真を破っての王座統一に自信を示した。

　カザフスタンで３週間、拓真に似た選手らとスパーリングをこなしての来日で、「しっかり練習したので完全に整っている状態だ」と好調をアピール。拓真を「スピードがあり非常によく動く」と評しながらも、「勝ってフランスにベルトを持ち帰りたい。あらゆるシナリオに対応出来るように準備をしている」と意気込んだ。

　練習は数分間のシャドーボクシングとミット打ちだけだったが、回転の速い連打などを披露。視察した拓真の父・真吾トレーナーは「アマチュア（歴）が長いので、全体的にコンパクトにまとまっている。拓真とかみ合うと思う」と評価した。

　またウバーリが１８人きょうだいの１３番目だと聞くと、「そこまでですか！？」とビックリ。また６番目の兄アリ氏がトレーナーであり、両陣営とも家族がセコンドにつくことに、「家族同士の戦いで負けられないですね」と対抗心を燃やした。