中谷正義は挑戦権獲得ならず 全勝ロペスと堂々渡り合うも判定負け

 「ボクシング・IBF世界ライト級挑戦者決定戦」(19日、オクソンヒル)

 IBF世界ライト級挑戦者決定戦が19日(日本時間20日)、米国メリーランド州オクソンヒルのMGMナショナル・ハーバーで開催され、東洋太平洋同級王者で同級3位の中谷正義(30)=井岡=は、0-3の判定で同級4位のテオフィモ・ロペス(21)=米国=に敗れた。ロペスは同級王者リチャード・カミー(32)=ガーナ=への挑戦権を獲得した。

 中谷が18勝(12KO)、ロペスが13勝(11KO)で全勝対決となった挑戦者決定戦。下馬評ではリオデジャネイロ五輪出場からプロ転向後、連勝街道で米プロモート王手・トップランク社が新星として期待するロペスが圧倒的有利と見られていた。しかし序盤は身長、リーチで上回る中谷がジャブで距離を確保して試合をコントロールする。ロペスは4回からペースを上げ、鋭く踏み込んで連打を繰り出す。中谷は最後までロペスの強打を封じたが、自身も決定打は打ち込むことができなかった。ダウンなしの試合は、110-118×2、109-119でロペスが勝利。疑問の残る大差となったが、内容は互角といえるものだった。

 14年1月に獲得した東洋太平洋王座は11度も防衛。大阪・興国高の同級生である井岡一翔や宮崎亮らが次々と世界戦が巡ってくる中、世界的に層の厚いライト級ということもありチャンスはなかなか回ってこない。それでもモチベーションを切らすことなく、5年以上も東洋太平洋王座を防衛してきた。そしてようやくたどり着いた海外での挑戦者決定戦。持ち味は出したが、勝利には結びつかなかった。

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