亀田和毅、因縁のバルガスに判定負け 最終回には反則で減点、王座統一ならず

 「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦」(13日、カーソン)

 WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦が13日(日本時間14日)、米国カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークでのメインイベントとして開催され、暫定王者・亀田和毅(28)=協栄=は0-3(110-117×3)の判定で正規王者レイ・バルガス(28)=メキシコ=に敗れ、王座統一はかなわなかった。バルガスは6度目の防衛に成功。

 両者にはプロデビュー前から因縁があり、和毅がメキシコで単身武者修行中の07年にアマチュアの大会で対戦している。バルガスが判定勝ちしており、和毅はアマチュア唯一の黒星を喫した。

 12年の歳月を経ての再戦へ燃える“亀田家の最終兵器”は初回から前に出てプレッシャーをかける。速いジャブでバルガスの長い距離を崩し、右のオーバーハンドをたたき込んで先制した。

 セコンドについた父・史郎氏「和毅行け!」「下がるな」「倒せ!最後倒せよ」など大声でのゲキが飛ぶ中、和毅は全勝王者バルガスの強打はうまく封じたものの、自らも有効打を打ち込めず、手数でも見劣りした。後半はノーガードや両手を広げて、バルガスを挑発するシーンも見られたが、クリンチの場面も増え、スタンドからはブーイングも起こった。和毅は最終回にブレーク時の加撃で減点1となり、KOを狙って前には出たが、決定打は届かなかった。

 和毅の通算戦績は39戦36勝(20KO)3敗。バルガスは34戦34勝(22KO)。

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