井上尚弥がWBSS視察から帰国「ハラハラする試合に」相手のロドリゲス拳負傷判明で評価改める

 ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が24日、自身が準決勝進出を決めているトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」の1回戦で、IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ)=が同級3位ジィソン・マロニー(27)=豪州=を破って対戦相手となった試合(21日=現地時間20日、米オーランド)の視察を終え、成田空港着の飛行機で帰国した。

 ロドリゲスは海外ブックメーカーの掛け率では圧倒的な優勝候補の尚弥に次ぐ2番手の評価だったが、この試合では前半は優位に試合を進めたものの、中盤から失速して2-1の小差判定勝ち。直後に尚弥は「自分が期待していたファイトには到達していなかった」とコメントしていた。

 だが、後にロドリゲスが試合途中に拳を痛めていたことが判明。それを受けて「スピードもあるし、切れも感じたし、前半の怖さも映像で見るより感じるものがあった。プエルトリコ独特の左の使い方とかアッパー、ボディー、体験したことのないようなタイミングを持っている。拳を痛めていたのは事実なんですけど、スタミナの消耗も来ていたと思う。対策を練る部分はすごくあった。毎回言ってるんですけどね、過去最強って。でも、見た限りでは対戦したことないタイプですし、前回、前々回と年も30に近い選手(が相手)で、今回は同じ年ぐらいなので、体力的にも違うと思うし、過去最強なんですかね」と評価を改めた。

 同行した所属ジムの大橋秀行会長も「前半の右のカウンターと左フックのカウンターは怖さもうまさも両方あるいい選手」と高く評価し、「得意な距離感技術を出す空間がお互い同じように感じた。(70秒でドミニカ共和国のフアンカルロス・パヤノをKOした)前回は歴史に残るKOシーンだったけど、次は歴史の残る技術戦になるんじゃないか」と予想。尚弥は「そこまで癖のある選手じゃないので、基本通り、いつも通り、自分が最高に仕上がれば、いつも通りのパフォーマンスができると思うし、いつも通りの結果が出せると思う。技術も負ける気はないですけど、自分もそういう試合になると予想しているので、今回は自分もハラハラする試合ができると思う」とハイレベルの戦いを予想しながら自信も示した。

 会場では試合後にロドリゲスとリング上でにらみ合い、試合をする状態の相手を目の前で観察できたことで、「向こうは試合のまんまの格好なので、肌で感じられた。背も自分よりちょっと高いし、リーチもそこそこあったので、リングに上がれて得たものは多かった」と満足顔。観衆からは「モンスター」「イノウエ」などのコールを送られたとのことで、「歓迎されているなという気持ちだった」と笑みを浮かべた。

 大橋会長によると、ロドリゲス戦は来年3月下旬に米国で行われる方向だという。尚弥は「日本と違う地ですけど、日本と同じパフォーマンスを出せるように、メンタルもしっかり上げていきたいし、いつも通りスカッといい試合ができるように、しっかりと仕上げてリングに上がります」と意気込みを示した。

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