「ボクシング・ＷＢＣシルバー・スーパーフライ級タイトルマッチ」（８日、イングルウッド）

　８日（日本時間９日）に米カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催される興行「スーパーフライ３」の公式計量が７日、ロサンゼルスのホテルで行われ、復帰戦に臨む元世界３階級王者の井岡一翔（２９）＝ＳＡＮＫＹＯ＝は１１４・６ポンド（５１・９キロ）で一発クリアした。対戦相手のＷＢＣ同級シルバー王者マクウィリアムズ・アローヨ（３２）＝プエルトリコ＝は１１４・４ポンド（５１・８キロ）で通過した。スーパーフライ級のリミットは１１５ポンド。試合はアローヨの持つシルバー王座が懸けられ、１０回戦で行われる。

　昨年大みそかに電撃引退した井岡は７月２０日に都内で会見し、現役復帰を表明。今後は米国を拠点とし、スーパーフライ級で日本初の４階級制覇を目指す方針を示した。そして昨年４月のＷＢＡ世界フライ級王座５度目の防衛戦から約１年半ぶりとなる試合の対戦相手はアローヨに決まった。２月に元ＷＢＣ世界同級王者のカルロス・クアドラス（メキシコ）に判定勝ちしている強豪だ。

　計量をパスした井岡は「どうせカムバックするのであれば、新しいアメリカという環境で名前のある選手と試合をしたかった。いい試合をしたい」と決意を示した。

　「スーパーフライ３」は、フアンフランシスコ・エストラダ（メキシコ）－フェリペ・オルクタ（メキシコ）、ドニー・ニエテス（フィリピン）－アストン・パリクテ（フィリピン）のＷＢＯ世界同級王座決定戦、そしてＷＢＣ同級シルバー王座決定戦を３大イベントとして開催される。