マサ斎藤さん通夜しめやかに 佐々木健介「ボクの親父」

マサ斎藤さんとの思い出を語り涙ぐむ佐々木健介(撮影・堀内翔)
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 14日に75歳で死去したプロレスラーのマサ斎藤さん(本名・斎藤昌典)の通夜が21日、都内でしめやかに営まれた。

 鍛え上げられた肉体と親分肌の人柄で尊敬されたマサさんとの別れを惜しむおおくの関係者が参列。リングをかたどった祭壇にはマサさんの座右の銘「GO FOR BROKE」(当たって砕けろ)の文字が入り、「レスリングは彼のすべて。命でした」という倫子夫人の意向により、位牌には戒名ではなくマサ斎藤と書かれた。

 弟子の佐々木健介(51)は沈痛な面持ち。「新弟子の頃、19歳からずっと一緒にいさせていただいて、感謝しかない。僕の親父みたいな感じ。『オレと同じで背がないから、どんなにぶん殴られても大丈夫な体を作れ』と言われて、マサさんとトレーニングしました」と声を詰まらせながら話した。

 維新軍などで共闘したアニマル浜口(70)もしんみり。「ここに来て写真を見て、涙がどっとあふれてね。世界をかけるすごいプロレスラー。とにかく体が頑丈だった。プロレスラーとはなんぞやと言うことを学んだ。安らかに眠ってくださいと言うけど、あの世でもトレーニングをやっていると思うんですよ」と記憶を振り返った。

 天龍源一郎(68)は「もしみなさんが、天龍源一郎が相撲からプロレスに転向して成功したと言ってくださるのでしたら、そのとっかかりを作ってくれたのはマサさんだと思う。1978か9年に(米国)フロリダに行ったとき、いろんなことを教えていただいた。すごい人ですよ。こんなに世知辛い世の中を、自分の意志を貫いて生き抜いたってのは尊敬に値しますオリンピックに出るアマレスの実力がありながら、プロレスに転向してという意味で、レスラーの箔をつけてくれたと思う。マサさんと互角に戦えたオレを見て、みんなに実力がここまで上がってきたと思われたと言うのはある。それぐらいこの業界では重鎮だった」とマサさんを称賛した。

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