ボクシング 伊藤雅雪、7・28米国で世界王座決定戦「やってしまう期待感ある」

 プロボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位の伊藤雅雪(27)=伴流=が7月29日(現地時間28日)に米国フロリダ州キミシーで同級1位クリストファー・ディアス(23)=プエルトリコ=とWBO世界同級王座決定戦を行うことが18日、発表された。

 デビュー9年目の伊藤は世界初挑戦で、15年にOPBF東洋太平洋同級王座を獲得するなど23勝(12KO)1敗1分の戦績を残している右のボクサーファイター。相手のディアスは23勝(15KO)無敗の右ボクサーファイター。

 巡ってきたチャンスに、伴流ジムの団太路会長は「ウチのジムから世界戦のリングに立てる選手が出る日が来るとは思っていなかったので、選手には感謝しています」と喜びを表現。高校まではバスケットボール選手で、卒業後にボクシングを始めたという伊藤も「まさか世界の舞台までたどり着けるとは思っていなかった」と感慨深げだった。

 米国での世界王座奪取となれば、81年の三原正以来37年ぶりの快挙。伊藤はここ数年は試合前のキャンプをロサンゼルスで行っており、「アメリカは意識していて、目標であり、あこがれでありという感じでした。ベルトを取ってこないといけないのは当たり前だけど、それ以上にワクワクしています。自分だったらやってしまうんじゃないかという勝手な期待感があります」と胸をおどらせた。

 無敗を誇る相手には「派手なボクシングをする。左右のフックを振ってくるような、スピードもパワーもあって、目もいい、ディフェンスもいい。穴のないすばらしい選手」との印象を抱く。開催地は相手の出身地プエルトリコに近いが、「3人に1人はプエルトリコ系と聞いたので、黙らせてやろうと、逆に燃えています」と闘志をみなぎらせた。

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