田口、判定負けで日本人初の統一王座防衛ならず 渡辺会長の執念の猛抗議も届かず

2回、ヘッキー・ブドラー(右)に右フックを放つ田口良一=東京・大田区総合体育館(撮影・西岡正)
2枚

 「ボクシング・IBF・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(20日、大田区総合体育館)

 2団体統一王者の田口良一(31)がIBF世界ライトフライ級6位・WBA世界同級7位の挑戦者ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=との日本人初の統一王座防衛戦に0-3の判定で敗れ、IBF王座は初、WBA王座は8度目の防衛に失敗した。田口の戦績は27勝(12KO)3敗2分。ブドラーは32勝(10KO)3敗。

 盛んに上体を動かしながら多彩なパンチを連打する挑戦者に対し、田口は「キーになる」と話していた左ジャブを中心に迎撃。だが、序盤から4回には左右のボディーブローの連打を浴びて後退するなど、相手の手数に押される場面が目立った。

 それでも8回からは動きが落ち始めた相手に対し、ボディーブローや接近戦での連打を浴びせるなど優位に戦いを展開。そして、最終12回には相手をぐらつかせる左フックもヒットさせた。試合中はスリップ判定となったが、試合終了直後に渡辺会長が猛抗議した。レフェリーはこの抗議に関わらず、立会人からの指摘を受け、判定をダウンに訂正したが、それでもジャッジ3者とも1点の小差で田口の判定負けとなった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス