“具志堅劇場”で挑戦者ロサレス幻惑 比嘉の日本新記録を援護射撃

 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(15日、横浜アリーナ)

 日本新記録の16連続KOを目指す王者の比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=に挑戦する同級2位クリストファー・ロサレス(23)=ニカラグア=が10日、都内の帝拳ジムで練習を公開。爆笑のパフォーマンスが恒例となっている比嘉の所属ジムの会長、具志堅用高氏(62)は今回も挑戦者を質問攻めにして笑いを誘い、挑戦者の出身地ニカラグア産のコーヒーをプレゼント。「コーヒーは好きではない」という挑戦者を困惑させた。

 苦みの効いた“具志堅劇場”で先制パンチを浴びせた。ロサレスの会見に姿を見せた具志堅会長は挑戦者を質問攻め。「来日して花粉症はないですか?」、「彼女はいますか?何人ですか?」と次々繰り出すカンムリワシトークに、挑戦者陣営も思わず笑いだした。

 続けて、具志堅会長が「コーヒーは好きですか」とたずねると、ロサレスは「好きではない」と返答。具志堅会長は「有名ですよね、ニカラグアのコーヒーは。嫌いですか…」とロサレスに確認しながらも、コーヒー豆の袋を取り出し、「日本にある有名なニカラグアのコーヒーです。おみやげにどうぞ」とプレゼント。周りが爆笑に包まれる中、ロサレスは困惑しながら受け取った。

 だが、先制パンチには成功しても警戒は緩めない。ロサレスは171センチの長身、アマチュアでは117戦してわずか9敗、プロではダウン経験がない世界ランク2位の実力者。具志堅会長はそのシャドーボクシングを見ながら、「強いよ。今までで一番。足を使ってくると思う。バランスがいいし、ボクシングをよく知っている。簡単にはパンチをもらわないんじゃないかな」と表情を引き締めた。

 そして、強敵を相手に日本記録を更新する16連続KOを狙う比嘉には「ファイターになること。荒っぽくでもいいから接近しないと。コンディションが最高でリングに上がれば大丈夫だと思うけど、気を抜かないこと」とアドバイス。師匠の援護射撃に弟子は応えることができるか。

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