亀田興毅、因縁のポンサクレックと対戦へ 1試合限定復帰戦「借りは返さなアカン」

 現役復帰する元世界3階級王者の亀田興毅
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 今年の元日に現役復帰することを宣言したボクシングの元世界3階級王者・亀田興毅氏(31)=協栄=が31日、インターネットテレビAbemaTV2周年記念企画「ラスト亀田興毅 最後の現役復帰」に生出演。5月5日に東京・後楽園ホールで1試合限定で現役復帰し、元WBC世界フライ級王者のポンサクレック・ウォンジョンカム氏(40)=タイ=と対戦することを発表した。

 所属ジムから中継に臨んだ興毅氏は「もう今は自分はプロボクサーやから。何の不安もない。過去最高の亀田興毅氏をあのリングの上で見せてやろうかなと思っている」と決意を語った。戦いたい相手が2人おり、そのうちの1人であるポンサクレックとのマッチメークが実現したことから復帰戦のリングに上がることを決めたという。「初めて負けた相手。あそこでボクサー亀田興毅の歯車が狂った。もう1回どこかで拳を交えたかった。借りは返さなアカン。前回判定で負けたが、完全ノックアウトで、完全決着つけますよ」と誓った。

 両者の因縁は深い。興毅氏は内藤大助(宮田)に判定勝ちして獲得した2階級目のタイトルであるWBC世界フライ級王座の初防衛戦として、2010年3月27日に暫定王者だったポンサクレック氏と有明コロシアムで対戦した。5回にバッティングで右目上を切って劣勢に立つと、老かいなベテランにほんろうされ、0-2判定負け。プロ初黒星を喫し、デビューからの連勝は22でストップした。

 試合後には判定をめぐって父・史郎氏が日本ボクシングコミッション(JBC)役員に暴言を吐くなど問題行動を起こし、現在にもつながるセコンドライセンス取り消し処分を受ける騒ぎになった。

 世界3階級を制した興毅氏は15年10月に4階級制覇を狙って米国・シカゴでWBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)に挑んだが、2回にダウンを奪われ、0-3判定負け。試合後の控室で引退を表明した。今回、2年7カ月ぶりの試合となる。

 ポンサクレック氏は1994年12月にプロデビュー。01年3月にマルコム・ツニャカオ(フィリピン)に初回TKO勝ちしてWBC世界フライ級王座を獲得すると連続17回の防衛に成功した。07年7月に後楽園ホールで内藤に判定負けして王座を失ったが、内藤から王座を奪った興毅に勝ち、同級王座に返り咲く。第2次政権では暫定王者時代も含めて6度の防衛に成功。7度目の防衛戦でソニー・ボーイ・ハロ(フィリピン)に6回TKOで敗れて陥落後、13年4月の試合を最後に引退していた。

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