“リングの仕事人”大竹秀典が2度目の防衛 金子会長「もう一度世界挑戦させたい」

 「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)

 “リングの仕事人”大竹秀典(金子)が丸田陽七太(森岡)を3-0の判定で下し、2度目の防衛に成功した。大竹は30勝(13KO)2敗3分、丸田は5勝(4KO)1敗とした。

 大竹は長身の丸太に果敢に飛び込み接近戦に持ち込んだ。丸太の得意な距離をつぶし、コーナーに詰めると上下に左右のフック、アッパーなど多彩なコンビネーションで若い挑戦者を削った。36歳の大竹が16歳年下の丸田を手玉に取った。

 「長い距離では不利だし、前に出ようと思っていた。丸田選手は接近戦での対処の仕方ができれば怖い選手になる」と振り返った。最終ラウンドは打ち合いとなったが「下がればもっとやられると思った」と、若い挑戦者の将来性を認めた。

 金子会長も「元々スロースターターだけど、いつもと違って大竹の距離で闘えたのがよかった。仕事人がしっかりと仕事をしてくれました」とたたえた。「スーパーバンタム級やフェザー級は難しいけど、チャンスがあればもう一度世界挑戦させたい」と、話していた。

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