ボクシング 井上拓真1年ぶり復帰戦 計量パス「明日の試合が楽しみ」

 「ボクシング・10回戦」(30日、後楽園ホール)

 WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)の弟で、昨年11月に右拳を負傷し、世界挑戦をキャンセルした元東洋太平洋スーパーフライ級王者の井上拓真(大橋)が約1年ぶりとなる復帰戦の前日計量をパスした。対戦相手の久高寛之(仲里)はキャリア42戦を誇る32歳のベテラン。再起をかける井上拓の注目の一戦だ。

 井上拓は「思ったほど緊張感もなくリラックスしている。明日の試合が楽しみ。一方的な展開で最終的にKOできればいい」と気合を見せた。故障後は左の強化に務め「左だけでもスパーリングしてきた。手応えはある。左でペースをつかみ、いかに打たせないで打つか」と話した。

 一方、久高はこの試合から名前の読みを「ひさたか」から「くだか」に変えた。「沖縄出身ですし、気持ちを切り替える意味で変えました」と言う。井上拓については「若者という感じ。これから強くなるのでしょう。僕は僕の引き出しで何とかしようと思っている」と静かな口調の中にも自信を漂わせた。

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