イオ&宝城不在のスターダムで岩谷初防衛「いろんな感情がわいてくる」

 「プロレス・スターダム」(16日、後楽園ホール)

 ワールド・オブ・スターダム選手権試合が行われ、王者の岩谷麻優が美闘陽子の挑戦を退けて初防衛に成功。直後に花月が挑戦をアピールし、8月13日の後楽園ホール大会で2度目の防衛戦を行うことが決定的となった。

 両者ともキックを得意とし、試合は岩谷が強烈なローキックを連打すれば、美闘も多彩なキックで反撃するなど激しい打撃戦に発展。終盤、美闘が必殺技Bドライバーを連発するも岩谷はカウント2・9で返し、最後は2段階式飛龍原爆固めで仕留めた。

 試合後、「キック痛かったね。でも、まだまだそんなんじゃ、赤いベルトは取れないですよ。まだ麻優には勝てないと思う」と美闘に向かってほえた岩谷。それでも、「仲良くやっていけると思うから、戦うときはバチバチにやるけど、スターダムを引っ張っていきましょう。麻優と陽子さんならできる。またやりましょう」と呼びかけた。

 これに対し、「私の足がボロボロだよ。痛い。でも私は意地があったから、痛いからこそ蹴っ飛ばした」と、痛みに耐えながらの戦いだったことを明かした美闘。「でも、今日は負けてしまった。でも、私はここでつぶれない。落ちこぼれない。ここからはい上がって、また麻優ちゃんのベルトに挑戦する」と宣言した。

 すると、花月が登場し、8月13日の後楽園ホール大会で岩谷に挑戦することを要求。岩谷はこれを受諾し、両者が同大会で対戦することが決定的となった。

 宝城カイリが退団、紫雷イオが首の負傷で長期欠場と、2大エースが不在となった後楽園ホール大会のメインを締めた岩谷は、インタビューで「いろいろ大変だったけど、初防衛することができました。でも想像していた以上にキックがすごかった。赤いベルトって本当にいろんな感情がわいてきますね。取ったときは何だか分からなくてパニック状態になってましたけど、今は試合直後ですけど冷静で、すごい悔しいなっていう、2人ならもっともっとできたんじゃないかと思う」と複雑な表情。前王者のイオとの比較を問われると、「イオさんは本当にすごいので。比べちゃったらダメだと思う。イオさんみたいな安定した完璧な王者にたいになれないと思う。自分はまだまだ全然できないので、ネガティブになるだけなので、自分らしく。でも、今日はすごい楽しんでました。すごい防衛戦、楽しいなって思います。きついけど」と話した。

 団体を引っ張るプレッシャーについては「ないといったらウソになるし、責任感を持たないとダメだとは思うんですけど、本当にプレッシャーに弱いので」と弱気な言葉をもらし、「だから、みなさん、あまりプレッシャーを与えないでください」と笑顔で呼びかけた。

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