坂本大輔の暫定王座決定戦を元世界王者4人が応援

 「ボクシング 日本ウエルター級暫定王座決定戦」(30日、後楽園ホール)

 正規王者・有川稔男(川島)の負傷による暫定王座決定戦の前日計量が29日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、同級1位の坂本大輔(角海老宝石)はリミットの66・6キロ、同級2位の川崎真琴(RK蒲田)は66・5キロでともに一回でパスした。

 坂本は4月17日に王座挑戦が決まっていたが、有川が練習中にケガをしたため中止となった。「ボクシング人生で3番目というくらいガッカリした。チケットも440枚売れていて払い戻しも大変だった。2週間くらい練習できなかった」と振り返る。

 しかし、すぐに暫定王座決定戦が決まりテンションが回復。「有川戦の分と2倍練習できた。ウエルターに上げて3年たつし、プロテインを飲んで筋トレもしてパワーもついた。判定でもKOでも自分が勝つイメージしかない」と自信を見せた。

 試合当日は拓大の2年先輩に当たる元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(ワタナベ)、同じく1年後輩で前IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(大橋)、習志野高で2学年下で元WBC世界ライトフライ級王者・木村悠、同じく3学年下で元世界2階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)を始め、約500人が応援に駆けつけるという。

 「元世界チャンピオンが4人ってすごいですよね。自分も20年やってきたボクシングを全部出し切るつもりでやります」と意気込んだ。

 対戦相手の川崎はキックボクシング出身。「キック時代を含めてタイトルに縁がない。(柳光)会長からはベルトを取ったら人生が全然違う、とモチベーションを上げてもらっている。坂本対策はやってきたし、手応えはある。うまい選手ではないのでそこをつければ。ベルトにはだれより執着心がある」と必勝を誓った。

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