日本フィギュアスケート界は、計6個のメダルを獲得した今年2月のミラノ・コルティナ五輪を境に次の時代への扉を開くステージに入った。男子では今季休養する同五輪銀メダルの鍵山優真をはじめ、同五輪銅メダルの佐藤駿、同五輪代表の三浦佳生ら昨季までシニアで存在感を示したトップ3を脅かす期待の星たちがすぐその下の世代に育っている。その筆頭株が今季シニアデビューする世界ジュニア選手権2連覇の中田璃士(りお)であり、今季のジュニアで活躍が期待される西野太翔(たいが)ら有望株も控えている。

 日本のエースとして君臨してきた同五輪銀メダルの坂本花織が引退した今季の女子は、シニア勢とジュニア勢の熾烈な戦いが見られそうで、群雄割拠を呈している。ポスト坂本の座に誰か座るのか。初出場で銅メダリストになった中井亜美や千葉百音の同五輪代表2人と肩を並べる勢いを見せるのが、今季シニアに転向する世界ジュニア選手権4連覇で国内外のジュニア大会を総なめにした島田麻央だ。また、シニア勢に引けを取らない実力を持つ岡万佑子、上薗恋奈ら逸材のジュニア勢が次々と台頭してくる今後は、国内の競争が一段と激しさを増してくるだろう。

 現役時代に日本男子の中心選手として美しいスケーティング技術で活躍し、現在は解説や普及などの多彩な活動を通じてフィギュアスケートの発展と向上に貢献している小塚崇彦氏に、成長著しい若手選手の可能性と、世代交代の新シーズンの見どころを聞いた。