憧れは羽生結弦

 西野太翔(たいが)が憧れるスケーターはフィギュアスケート界のスーパースター、羽生結弦さんだ。小学1年生で本格的にスケートを始めたきかっけは、アクセルジャンプを跳べたことが楽しかったからだが、ちょうどその頃、羽生さんが18歳から19歳の絶頂期シーズンで初出場のソチ五輪を初制覇する金字塔を打ち立てたときと重なっている。 羽生さんの武器でレジェンドが一番好きだというアクセルジャンプを西野は一生懸命に真似て跳んでいたという。

 「昔からすごく真似していたので体に染みついているし、その影響もあって跳び方が似ているとよく言われます。憧れる理由ですか?羽生さんは対応力がすごいのでそこが目標です。実力はもちろんですが、ファンサービスもすごく良くて、ファン一人一人を大事にしているのがすごいと思います」

 自分がジュニアを引っ張る

ジャンプに磨きを掛ける西野太翔=横浜銀行アイスアリーナ(撮影・伊藤笙子)
ジャンプに磨きを掛ける西野太翔=横浜銀行アイスアリーナ(撮影・伊藤笙子)

 来季シニアデビューを目指す西野にとって、ジュニアでの最後のシーズンとなる今季は大きな転換点とも言える。なぜなら、同世代で1歳上の中田が世界ジュニア選手権2連覇の実績を引っ提げてシニアへ進むからだ。これまで追いかける立場だった西野が、その大きな存在が抜けた場所に自らの力で立つことができるのか。追われる立場になって戦うのか、挑戦者のままでライバルたちを迎え撃つのか。昨季のジュニアGPでは結果を残したが、まだ自分の実力がどこに位置するのかは分からないのが現状だが、西野本人は「自分がジュニアを引っ張っていかないといけないと思っています」と意気込み、その言葉に迷いはなかった。