“女子大学続行宣言”京都女子大学の挑戦 同じ京都の大学を卒業した私も後輩たちのために!
7月に「女子大学続行」を宣言した京都女子大学が、食科学部など3つの学部と成績優秀者を対象に返却しなくていい給付型の奨学金を新設するというニュースを読みました。同じ関西のノートルダム女子大が来年度から学生の募集を停止、武庫川女子大が再来年度から共学化に踏み切る中、女子大学としての存在感を示しています。
私も大学で学びましたが、入学を希望する大学選びのポイントというのは自分の成績はもちろんのこと、学びたい分野の専門性、そして立地の面も大きいと思うのです。少なくとも私たちの時代は、京都の大学に行きたい、京都で学生時代を過ごしたいという思いが強かったように思います。
調べてみると、京都市の学生数は15万人。さすがは“学生の街”!市民のほぼ10人に1人が学生というすごい数字です。京都には明治時代に日本初の公立小学校が設置されるなど昔から教育に熱心な環境があり、京都市内には大小36の大学が集中しているとか。学生が企業、行政、地域と連携しながら行う祭典やイベントもあり、やっぱり学生にとって京都には特別感というものがあるのでしょうね。
私は京都産業大学に通っていましたが、キャンパスが「上賀茂」という京都市の中心部からかなり北にあるので洛内とは3度温度が違うと言われたり、足回りも悪くて。そんな立地に加え、外国語学部はあっても文学部がないので男子学生が圧倒的に多くて、ランチを食べる時も野郎ばっかりの異様な食堂。ちょっと大学生活に違和感というか、洛内の大学とは一線を画しているというか。一抹の寂しさがあったものです(笑)。それが良かったという人も、もちろんおられるでしょうが。
でも私たちが卒業してから新たな学部もどんどん増設され、去年10月には女性の学長が誕生しました。そして私ごとで恐縮ですが、この度大学の評議員に指名していただきました。これからは後輩のために何かできることを考えながら育成のお手伝いができればと思っています。私もそういうことができる年齢になったということですね(笑)
いろいろなお付き合いがありますが、大学の時のお付き合いとか先輩後輩、大学時代の直のつながりというのは、社会人になってもずーっと続くもの。ぜひ、いろんな女子大学がそれぞれの特徴を持って、いろんなアイディアを出し合いながら存続し続けていっていただきたいと思います。それは在学生のために。そして、その大学を愛する卒業生のためにも。





