プッと笑えて素晴らしい、名古屋のエスカレーターの“通せんぼ” 私が一番気になったのは…【ハイヒール・リンゴの「リンゴのつぶやき」】
名古屋のエスカレーターで歩くことができないように右側に立つ“通せんぼの人”がいるという、面白いネット記事を読みました。正式名は「なごやか立ち止まり隊」。2023年10月に「エスカレーター歩かないで条例」が施行された名古屋市19の駅で一日6時間エスカレーターの右側に立ち続け、指示を出す隊長には1万6000円、隊員には6500円の日給が支給されているそうです。
皆さんご存じのように、大阪では外国人旅行者のために導入した1970年大阪万博からの流れでエスカレーターは右側立ち。東京は左側立ち。京都では前に立っている人が左に立ったら左で、右に立ったら右と特に決まってはいないみたいですね。どちらに立つにしても、エスカレーターで歩くのは危険なこと。知識ではわかっていても、これを徹底できないところが問題だと思います。
確か名古屋では、地下鉄の駅でもAI(人工知能)を使ってエスカレーターの安全な利用を促す実証実験が行われていました。AIが歩く人を検知して、警告音とともに「エスカレーターは歩かないでください」という声が流れ、それを聞いて立ち止まると「ご協力ありがとうございます」のアナウンス。
すごい技術だと思いますが、私はやっぱりプッと笑える「通せんぼ」の方が人間的でいいなと思ってしまいます。こういう発想こそAIでできない人間の発想。人間っぽくてすごくいいと思います。他の地域でも広がって徹底されれば良いのになぁ。
日頃、他から注意するほどでもないけど、あー残念なことしてるな、と思うことがあるじゃないですか。例えばご飯を食べているカウンターにカバンを載せる、とか、畳の上を素足で歩く、とか、手元を隠さず爪楊枝を使う、とか…。誰かに迷惑をかけているわけでもないし、注意してわざわざ相手にいやがられることもない。そういう人としてのお行儀の分野でも、こういうプッと笑えるアイディアで直していけるといいのになと思います。
先日、仲のいいスタッフからチャットGPTに「ハイヒールリンゴ・モモコ」「漫才」」と入れると、「それっぽい」漫才台本が出てくると教えられてビックリ!すごい時代です。そして、フィナーレの欄の「最後は一緒に片足を上げて『どうもありがと!』で決めます」には思わず笑ってしまいました。あぁ、昭和は遠くなりました。
さて、私はやっぱり昭和の人間なので気になる事があります。それは、通せんぼのリーダーの1万6000円と隊員の6500円の差はいったい何だろうという事。何をもって9500円も差があるのか…それが、昭和生まれの私がこのニュースの一番知りたかったこと!(笑)