「スペパ」からの「コンロキャンセル界隈」 「スぺパってなんぞや」
漫画家、コラムニストで、私の大好きな辛酸なめ子さんが興味深いコラムを書かれていました。「タイパ」「コスパ」に続いて、場所を取らないコンパクトな「スペースパフォーマンス」略して「スペパ」という言葉が注目されているそうです。
「スペパ」という言葉は初耳でしたが、「隙間家具」は昔からありましたよね。それで「スペパ」の商品を調べてみたら、家具や文具、家電などが出てきて、その家電のところには「コンロキャンセル界隈」という新たな言葉が。スペパのためにコンロを置かず、電子レンジや自動調理器などの調理家電で食べたい物は全部作れるんだとか。
時代の流れが凄すぎて、もうついていけない…。。自分が生きている時代にこんなに物事が変わるとは本当に「ビックリ」しかありません。
辛酸なめ子さんのコラムには若い人たちの「ステーキ離れ」もありました。顎が疲れる、脂っこくて不健康そう、などが理由らしいですが、物を食べる時に「柔らかい」というのは果たしていいことなのか?と考えてしまいました。離乳食や介護食ならとても大事なのでしょうが。
グルメ番組では、「この肉柔らかい!溶ける~」とともに「優しい味がします」という表現も、よく使われます。実はこの「優しい味」を最初に使ったグルメリポーターは、食べた時にパンチがなくてちょっとボケたような味に困って発したのだとか。もともとは褒めるところがなくて使った言葉らしいのです。これらの“感想”を聞くと、この表現でいいのかなと思ってしまいます。
食べることでいうと私、「お弁当」はもう一生分食べたと思っています。どこかに行ったらロケ弁、新幹線移動で駅弁。仕事先で用意されているのはお弁当…。
たまに食べるから美味しいのになと思い、何がつらいんだろうと考えたら、やはり温かくないことなのですよね。冷えてもおいしいようにできているので味付けも濃い目、私の中では「温かい」というのは「旨さ」の一つだと思うのですが。
その「あたたかい」。パソコンではすぐに変換してくれますから、最近の若い子は「温」「暖」の使い分けが苦手みたいです。「温」の反対語は「冷」。「暖かい」は「寒」が反対語。こう考えると、暖寒は気温、温冷なら心が温かい、冷たいとか気持ちにも使うとわかるのになぁ、と独り勝手に心配しています(笑)。
そう思いながら若い子にもらったメールやLINEを見返すと、間違ったら失礼だと思うのか「あたたかい」をひらがなにしている人の多いこと。漢字の方が「スペパ」はいいはずなのに、ひらがなを使いながらスペパ、スペパと言うのがどうも納得できないのは、もうそれは私が昭和生まれだからなのでしょうか(笑)





