残された写真はどうする?

 夏休みと言うことでイベントも多く、写真を撮る人も多い。こうした思いの詰まった写真は、なかなか整理することができない。だがそのままにしておくと、残された人たちが困ることも。ハイヒール・リンゴも「自分で選んだ厳選写真を小冊子にする」という友人の方法を挙げた。

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 お医者さんから伺った話ですが、人間の記憶にはタンパク質が深くかかわっているそうです。またそれは自分と子どもと孫の3代までだとか。普通に考えて孫までは自分のことを知ってるけど、ひ孫になると、もう写真くらいでしか知らない。そんな自分を知らない子孫に、負担になる自分の写真を残すのはどうなんだろうと。

 私の友達は子どもに恵まれず、まだ夫婦2人のときに写真を整理。そして厳選した写真を、夫婦それぞれB5サイズの小冊子にしたそうです。それを仲のいい従妹や姪、友人などに託し、死んだ後は小冊子以外のデータや写真は捨てて欲しいと。

 自分の痕跡が全くなくなるのは寂しいけど、残された人に負担がかかるのは申し訳ない。でも小冊子位なら負担にならないだろうからって。それを仲の良い親戚なのか、友達なのか…その人が持ってくれていたらいいと。結局、冊子を作った後に出産したので、子どもが結婚するときに渡したいと言っていました。

 私たちの時代って、写真とか膨大なデータじゃないですか。でもデータだけにしておくと誰も見てくれない、誰も思い出してくれない。だって写真を撮った本人でさえ、プリントアウトしないでデータだけならあんまり見ないじゃないですか。でもデータを全部消されたら、それもちょっと悲しい。だから自分で選んだ写真を1冊にまとめるのは、残され側にも負担にならないいい方法だと思いました。

 実際、私も祖母が亡くなったときに、写真をいっぱいもらいました。だけど老人会の旅行の写真なんてそんなにいらないし(笑い)。いまでいうなら変顔の写真。子どもや孫は欲しくないでしょう。だから厳選した一冊というのはいいアイデアですよね。

 私の母も一昨年「きちんとした写真を残しておきたい」と言うので、写真館で撮影しました。私も旦那に「いまが1番、髪の毛があるよ。毛のあるうちに撮っておいたら?」って言ったら嫌~な顔をされました(笑い)。

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