【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】就活に必要な「自分軸」「いい会社の見分け方」とは?
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
【相談】 大学3年生の娘を持つ父親です。娘の就職活動についてアドバイスをください。私は1994年~95年に就職活動をしました。まったくうまくいかず就職浪人を経験しました。精神的に人生で一番つらかった時期かもしれません。そんな思いを娘にはさせたくありません。今からでは遅いかもしれませんが、就職活動を乗り切るために必要なことはどういったことでしょうか。また、娘は「良い企業とそうではない企業を見分けるコツは?」と聞いてくるのですが私は「そんなこと自分の価値観で考えろ」と一蹴しています。とはいえ人脈の広い西村さんのご経験上、「こういう経営者の会社はやめた方がいい」「こんな質問をする面接官がいる会社はNG」というような経験則がありましたらご教示いただけませんでしょうか。
【回答】 ご自身が就職活動でつらい経験をされたからこそ、「娘には同じ思いをさせたくない」というお気持ちが強くなるのは当然です。その背景にある父親としての愛情が、とてもよく伝わってきました。まず、その思いを大切にしていただきたいと思います。
とはいえ、就職活動は親が代わりに走れるものではありません。娘さんが自分の力で未来をつくっていくために、いま届けるべきなのは“答え”ではなく、“考え方の土台”です。ここでは、就活を乗り切るために大切なこと、そして「いい会社の見分け方」について、私の経験からお伝えします。
まず、就活を乗り切るために必要なのは、自分の軸をつくることです。志望動機の技巧や面接のテクニックよりも、「自分は何を大切にする人間なのか」を言語化することが迷いを減らし、企業の見え方を大きく変えます。例えば、どんな時にワクワクするのか、誰の役に立ちたいと思うのか、どういう環境なら成長できるのか、逆に絶対に嫌だと思った経験は何か。こういった自分自身への問いを紙に書き出すだけで、方向性は見えてきます。準備が遅いということはありません。今この瞬間から始めれば十分に間に合います。
次に、いい会社とやめておくべき会社の見分け方についてお話しします。私の経験上、やめておいた方がいいのは、面接で威圧的な態度を取る会社、根性論ばかりを語る会社、会社の強みを具体的に説明できない会社、離職率を聞くと答えを濁す会社、「家族のような会社」と曖昧に精神論を語る会社です。面接は本来、その会社が最も“良い顔”を見せる場所です。そこで不信感があるなら、入ってからその違和感はさらに大きくなります。
逆に信頼できる会社は、自社の弱みも含めて誠実に話す会社、面接が問い詰めではなく対話になっている会社、仕事の目的や評価制度が明確な会社、成長機会をどう提供するかを具体的に語れる会社、そして若手の意見を尊重している会社です。良い会社とは、結局のところ“透明性の高い会社”だと私は思います。
娘さんにお伝えする言葉として大切なのは、「会社に選ばれるためではなく、自分が選ぶための就活をしなさい」ということです。この視点があるだけで、受け身の就活が主体的な時間に変わります。
娘さんはこれから大きな選択を迎えます。その道のりで迷うこともあるでしょうが、あなたがそばにいてくれるという事実こそが、彼女にとって最も大きな支えです。どうか焦らず、対話を重ねながら、納得できる未来を一緒に考えてあげてください。応援しています。
◆西村誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。





