「にしたんクリニック」や「イモトのＷｉＦｉ」などを手がけるエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長が１日、ＴｉｋＴｏｋに動画を新規投稿。「『億の方程式』という新しいＹｏｕＴｕｂｅチャンネルがありまして。それの初回ゲストとして１日密着取材を受けました。長い動画で密度の濃い話をしています」と視聴を呼びかけた。同チャンネルで西村氏の動画は＃１～３まであり、＃２では西村氏は東京・渋谷にある本社の家賃が月々３６００万円であることなどを明かした。

　西村氏が自宅から出かけるところから密着。愛車ロールス・ロイス・ファントムに動画制作スタッフが同乗し、矢継ぎ早の問いかけに西村氏が答えていった。「一番お金をかけた広告は」との問いに西村氏は少し考えて「テレビじゃないか」と返答。「額が違う。リーチできる数が違う。ＣＭ作るだけで３億円かかる。ＣＭのスポットを買っていくと２億から３億かかる。それで６億。月間で６億円」とテレビＣＭの影響力を重視し、膨大な金額をかけていることを明かした。

　「自身を一言で表すと」との問いに西村氏は「こんないい人間いない」とニコリと笑って応じた。「社会のことを思って…社員にも言ってる。人の手本になるとか、世の中をいい方向に導けるとか。人間の温かさを感じられる人だったりとか」と利益だけを考えるのではないことを強調した。

　事業内容もその考えにのっとっており、西村氏は「今の不妊生殖医療はすごく好きで。人の命をお届けして、もらえる『ありがとう』。重さが違う。本当に重さが違う。めちゃくちゃやりがいがある。一生感謝される。妊娠して卒業されるときに患者様をエレベーターホールまでお見送りするんだけど、そのときにご夫妻が見せる笑顔。何回経験してもいい」としみじみと話し、不妊治療を経て子供が授かった夫婦の幸せそうな笑顔と感謝の言葉に大きなやりがいを感じていることを明かした。

　休日の過ごし方について問われると西村氏は「休日も仕事していることが多い。仕事だという感覚はない。生き方そのものが仕事だと思っている」とし、エクスコム社の価値観について熱弁をふるった。「うちの会社の価値観て、自分たちが社会のために真面目に一生懸命働くその様で見せられる美しさだったり、人が解き放つ輝きがあるから、その輝きをいかに増すか、それを追求している感じ」と表現。

　西村氏はさらに「人間のすごみだったり、世の中のオーラみたいなものってその輝きを放つために重ねた努力の上から自然とにじみ出るもの。そういうのがにじみ出ないやつって努力が足りていないのでは」と厳しい言葉も出た。ストレスについても「ストレスが多いほどにじみ出るものが多くなる。軽減する必要はないのでは」と糧にしていることを語った。

　東京・渋谷にある本社に到着。各線渋谷駅と直結する渋谷スクランブルスクエアの２６階にある。渋谷エリアでは最高峰となる２３０メートルの高さのビルであることから、ここにオフィスを構えることを選んだという。西村氏は「社長級が使うＶＩＰ用エレベーターがあります」と一般のエレベーターとは異なる入り口からオフィスへ。眼下には渋谷の街並みが広がり、家賃について「月々３６００万円くらいかな。入るときに敷金だけで４億円払わなくちゃいけない」と桁違いぶりを見せつけた。