大坂なおみ 次は“BIG SMILE”を!懸命のファンサービスと悲しげなその表情

サインを関係者に制止され残念そうな大坂なおみ=有明コロシアム(撮影・金田祐二)
コート出口付近でサインする大坂なおみ。やはり制止される(2度目)=有明コロシアム(撮影・金田祐二)
試合後、ファンのサインに応じる大坂なおみ(1度目)=有明コロシアム(撮影・金田祐二)
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 「女子テニス・東レ・パンパシフィック・オープン」(20日、有明コロシアム)

 大坂なおみ(24)が、優勝した19年大会以来、3年ぶりにこの大会に出場。1回戦に臨み、試合は開始早々、対戦相手のD・サビルの負傷棄権で2回戦に駒を進めた。

 試合後、大坂はサインを求めるファンの中の1人に応じるも、大会関係者に制止される。それでもコート出口付近でサイン。そこでも制止。まだ諦めきれず対面のファンにまたサイン。やっぱり関係者が間に割って入って制止され、渋々コートを去った。

 大坂は会見で「日本のファンの皆さんに会うのが本当に久しぶりだった。できるだけ多くの皆さんにサインしてあげたいと思ったけど今日はできなかった。今後、何かしらの形で皆さんに返せればと思う」とコメントした。

 サインを制止されたたときに見せた大坂の目は、コメントの通り、とても残念そうだった。1人でも多くのファンにサインをプレゼントしたくて、制止を振り切ってまでサインしたのだろう。

 コロナ渦の中でもMLBなど海外では既にサインなどファンサービスが復活している。残念ながら日本ではまだそういうことにはなっていない。もちろん制止した関係者は当然のことをしたまでだ。しかし彼女の悲しそう目に私もせつない思いを感じた。

 相手選手の負傷棄権という残念な試合結果と重なり、大坂の表情もさえないままコートを後にした。22日以降勝ち進んで、彼女の“BIG SMILE”を日本のファンに見せて欲しい。それが今の日本で大きなファンサービスになるのではないだろうか。

(写真と文 デイリースポーツ・金田祐二)

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