大坂なおみ 初戦突破も騒然、相手が膝負傷で悲鳴「とても怖かった」駆け寄りタオル掛ける

 相手選手のケガによる棄権で2回戦に進出した大坂なおみ(撮影・金田祐二)
 相手選手のケガによる棄権で2回戦に進出した大坂なおみ(撮影・金田祐二)
 足を痛めたダリア・サビル(左)に駆け寄り心配する大坂なおみ
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 「女子テニス・東レ・パンパシフィシック・オープン」(20日、有明テニスの森公園)

 1回戦が行われ、元世界ランク1位の大坂なおみ(24)=フリー=は世界ランク55位のダリア・サビル(オーストラリア)と対戦したが、相手が負傷による途中棄権で勝利となり、2回戦に進んだ。第1セット1-0で迎えた第2ゲーム、30-30の場面で、サビルがショット打った直後に左膝付近を抑えて倒れ込んだ。

 「オーマイガー!!!」。悲鳴を上げながらサビルが倒れ込むと、有明コロシアムの場内は騒然となった。大坂はすぐに状況を察知すると、ベンチにダッシュ。「最初彼女が叫んでいるのを聞いたときは、彼女のフォアが外れたことに怒りを感じたのかと思ったが、痛みに苦しんでいると分かった瞬間、とても怖い気持ちになった」。すぐにタオルを持ってサビルに駆け寄ると、優しく体に掛けた。

 サビルは治療を経て何とか立ち上がったものの、途中棄権を判断。2人は言葉を交わしながら抱き合ってねぎらった。試合開始約10分で、まさかの結末となったが、会場からは温かな拍手が湧き起こった。

 大坂は自身も左アキレス腱痛で苦しんでいただけに、コートインタビューでは「サビル選手はケガで退場されたが、私もケガで苦しんだので彼女の気持ちはよく分かる。まずはサビル選手に拍手を送りたい」と相手を案じた。

 試合後の記者会見でも相手の負傷について言及し「とても怖いシーンを見てしまった。どの程度のケガなのか分からないが、彼女はケガから戻って間もないので、(再び負傷し)私も悲しく思っている。何よりも無事に戻ってきて、それほどひどいケガではないことを祈っている」と心配そうに語った。

 大坂自身は優勝した2019年以来、開催自体が3年ぶりとなった今大会で2連覇を目指す。まさかの結果となっただけに「今日の試合に勝利したのは妙な気持ち。正直勝った気持ちにはなっていない。結果的に次に進んだが、1試合ずつ着実にやっていきたい」と語った。

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