ヤクルト・石川 40歳代初勝利を呼んだ執念のフィールディング!
執念を感じるフィールディングだった。30日、横浜スタジアムで行われたDeNA-ヤクルト20回戦に先発して5回2/3、2失点の好投で今季初勝利を挙げたヤクルト・石川雅規投手(40)である。
2回2死、DeNA・ロペスを投ゴロに打ち取った。足元を襲う打球にグラブを出し、はじきながらも素早くボールを拾い一塁へ送球。ランナーを出すまいという“執念”を感じた。
12球団の開幕投手の中でただ1人勝ち星がなかった。初回無死一塁で青木の進塁打となる一ゴロでチャンスを広げ、山田の右犠飛でDeNAの先発・上茶谷から先制点を奪った。エースをなんとか勝たせたいという思いが伝わってくるチームバッティング。それに応えるかのような石川のフィールディングだった。
3回には1死一塁から青木と山田が連打で追加点を奪い、さらに村上が左越え3ランで援護。6回に連続適時打を許し降板したが、リリーフ陣が踏ん張り、DeNA打線の追撃をかわした。
5回まで1安打無失点の好投。巧みな投球術と勝利への執念が、最下位に沈むナインの気持ちを一つにした。入団から19年連続となる白星。球団史上4人目の40歳代勝利。秋の夜長にふさわしい、“ベテランの味”だった。(デイリースポーツ・開出牧)