DeNA・山崎康は二つの顔を持つ スイッチが入る瞬間は
プロ野球ファンにとってキャンプ見学の楽しみの一つに、身近で選手と触れ合えるということが挙げられるだろう。
沖縄県宜野湾市で行われているDeNAのキャンプ地のブルペン近くで長蛇の列が目に入った。列の先には2015年のルーキーイヤーから2年連続で30セーブを挙げた守護神・山崎康晃がサイン会を行っている。
長年、キャンプ取材をしている私にとってサイン会自体はめずらしくもなく、どこの球団でもやっていることだ。
しばらくサイン会を見ていると山崎康の「神対応」にびっくり!サインや写真撮影を求める老若男女、一人ひとりと満面の笑顔で言葉を交わす。ちびっこには「一緒に写真撮りましょーねぇー」と優しい言葉でエスコート。若い女性とは一緒にピースサインで写真に収まる。並んだファンは皆、本当にうれしそうにその場を後にしていた。
しかし、ブルペンでは一転。時折、雄たけびを上げながら鬼の形相で腕を振る。柔和な表情からスイッチが入ると憤怒の表情に-。まさに「大魔神」だ。そのギャップに同じ人物かと驚いた。
現在、大リーグで実績のある新外国人のパットンと守護神争いの真っただ中。守護神の座を勝ち取り、かつて不動の守護神と言われた佐々木主浩投手の「ハマの大魔神」の名を受け継ぐのか、それともまた新たな「ハマのーーー」と名乗るのか注目だ。(デイリースポーツ・金田祐二)