【野球】WBC 侍ジャパンとともに米国行きチケットを手にするのはどの国だ 豪州、台湾、韓国の三つ巴 突破の鍵を握る失点率とは 今夜、運命の一戦
「WBC東京プール presented by ディップ 侍ジャパン4-3豪州」(8日、東京ドーム)
侍ジャパンが吉田正尚外野手の2試合連続本塁打となる2号2ランで逆転勝ちを収めて3連勝とし、C組1位での準々決勝進出を決めた。
注目は、どこのチームが2位通過を勝ち取るのかということだ。既に3敗を喫しているチェコの1次リーグ敗退は決まっているが、2連敗から2連勝を飾って全日程を終えた台湾、日本には敗れたが2勝1敗の豪州、1勝2敗の韓国の3チームにチャンスが残っている。
9日午後7時から行われる豪州-韓国で、豪州が勝てば3勝1敗となって2位通過となるが、韓国が勝てば3チームが2勝2敗で並ぶ。
1次リーグの順位決定方法は勝率をもとに決定されるが、複数チームの勝敗が並んだ場合は、いずれも当該チーム間の①勝敗②失点率③自責点率④打率⑤主催者による抽選で決定される。
韓国が豪州に勝った場合、台湾を含めた当該チーム間の勝敗は、それぞれ1勝1敗で並ぶため、②の失点率に委ねられることになる。
失点率とは失点数を守ったアウト数で割った数字で、その値が低い方が優位性を示す。現在の失点率トップは台湾戦に3-0で勝利した豪州で0・00。続いて豪州に8回3失点、韓国には10回4失点だった台湾が0・13で続き、10回5失点の韓国が0・17で最下位となっている。
従って、韓国が台湾と豪州を上回るためには、失点を抑えつつ、大量得点を奪って豪州の失点率を上げることが不可欠となる。
9イニングで勝敗が決した場合のパターンを挙げる。
豪州0-4韓国の場合
①豪州0・074
②韓国0・088
③台湾0・13
豪州0-5韓国の場合
①韓国0・088
②豪州0・093
③台湾0・13
豪州2-7韓国の場合
①韓国0・123
②豪州0・13
②台湾0・13
豪州3-7韓国の場合
①豪州0・13
①台湾0・13
③韓国0・14
豪州と台湾が同率で並ぶため、自責点率で2位チームを決定する。
豪州3-8韓国
①台湾0・13
②韓国0・140
③豪州0・148
(いずれも9イニングで勝敗が決した場合の失点率)
韓国が4-0で勝った場合、豪州の失点率0・074に対し、韓国の失点率は0・088となるため豪州を上回ることができない。だが、5-0で勝った場合は豪州の失点率が0・093となり、韓国は0・088となるため、韓国が大逆転での2位通過を決める。
韓国は5点差以上をつけて勝利すれば豪州の失点率を上回ることができるが、台湾の失点率0・13を超えないためには、5点差以上をつけつつ、2失点以内に抑えて勝つ必要がある。
逆に豪州からすれば、4点差以内の敗戦であれば韓国を上回ることができる。ただ、7失点した場合は台湾と失点率が並ぶため、4点差以内かつ6失点以内の敗戦が準々決勝進出への必須条件となる。
既に全チームとの対戦を終え、受け身の状態である台湾としては、豪州が8失点以上して敗れ、韓国が8得点を奪って勝ったとしても3失点していれば、2位に浮上することができる。
・韓国2位通過の条件
豪州戦で5点差以上をつけて勝ち、2失点以内に抑える。
・豪州2位通過の条件
韓国戦に勝つか、敗れても6失点以内、4点差以内であること。
・台湾2位通過の条件
豪州が8失点以上、韓国が3失点以上すること。
韓国の先攻で始まる運命の一戦。米国行きのチケットをつかみ取るのは、どこの国だ。(デイリースポーツ・鈴木健一)




