【野球】キティが支える女子野球発展 なぜ?サンリオが全日本女子野球連盟を協賛する理由とは

 今年からハローキティでおなじみのサンリオが全日本女子野球連盟への協賛を開始した。競技人口が少なく、普及を課題とする女子野球にとって強力な味方となる。世界的知名度を誇る同社が協力する理由に迫った。

 今夏の全国高校女子野球選手権大会で頂点をつかんだ福知山成美ナインは、サンリオキャラクターのマスコットを手にして目を輝かせていた。今年から女子野球に強力な“援軍”として参戦したサンリオは夢を追いかける野球少女たちの背中を押している。

 決勝後の表彰式に参加した同社の担当者は「女子野球自体が盛んになってきている。もっとこの大会自体が盛り上がって、選手の笑顔を世界中に届けられればという思いから協賛させていただいた」と思いを口にした。老若男女から愛されるハローキティは昨年で50周年を迎え、いまや世界的知名度を誇る人気キャラクター。同社が持つ影響力も駆使しながら「女子野球の認知、拡大に貢献できれば」と意気込む。

 女子野球界において大きな課題となっているのが世間の関心度の低さ。2021年から全国高校女子野球選手権大会の決勝が甲子園で行われるようになったものの、競技人口の減少や、野球をやる環境が未整備であることなど普及の面でさらに進展させていく必要がある。サンリオは全日本女子野球連盟に協賛し、高校だけでなく中学、大学などの全カテゴリーを支援。「持っている力で何か環境の改善にご協力できれば」と前のめりな姿勢を強調した。

 同社は2022年からアスリート支援を開始。「ハローキティが世界的に親しまれていて、日本から世界に同じように羽ばたいていくアスリートを応援したい」と卓球の平野美宇、張本美和らと契約した。8月31日にバンテリンドームで行われたイチロー選抜対高校野球女子選抜のエキシビションマッチも支援。グラウンドにはハローキティも登場し場内を盛り上げた。

 大谷が所属するドジャースの試合で「ハローキティ・ナイト」と銘打つなど大リーグとも関係を持ち、同社の名は世界に知れ渡っている。「女子野球の子をアメリカに連れて行ったりして本場の野球を経験してもらったりもいい」。絶大な影響力を持つサンリオが女子野球発展の一翼を担う。(デイリースポーツ・アマ野球担当 北村孝紀)

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