イチロー氏と交流の意義 選抜の中島監督「女子野球界全員がこの子たちになりたいと」

 全日本女子野球連盟と全国高校女子硬式野球連盟が、世界で戦える選手育成をテーマに「女子高校野球選抜強化プログラム」を18日、19日の2日間にわたって実施した。今回は卒業後も大学やクラブチームなどで野球を続ける高校3年生を対象とし、23人が参加した。

 初日には、米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(48)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が所属する草野球チーム「KOBE CHIBEN」とのエキシビションマッチも実現。0-1で敗れたが、同氏を3打数無安打に抑えるなど大健闘を見せた。

 選抜チームの指導にあたった元女子プロ野球選手の中島梨紗監督(34)は「夢のような時間だった。身近でプレーしている姿を見せてもらえて幸せ。一つ一つのプレーが丁寧で、きれいでした」と感激。

 試合前には、中島監督から「球の質が全然違うので、120キロでも打てないと思います」とイチロー氏に伝えたと言うが、1球目から134キロを計測するなど最後まで球速、球威は衰えず。4安打17奪三振で9回完封負けを喫したが「こっちはブンブン振ってましたけど、その対戦を楽しんでいた。いい経験になったと思う。全力で真剣勝負して下さったことが本当にありがたかった」と感謝した。

 今回のイベントは、全日本女子野球連盟の山田博子理事とイチロー氏側が意見交換をした際に交流できないかという話になり、同氏が快諾したことで実現に至ったという。

 中島監督は「イチローさんと試合をさせてもらって、女子野球界全員がこの子たちになりたいと思ったと思う。こうしてメディアにも注目してもらえましたし、女子野球の発展のためにもすごく大きなイベントだった。この経験を糧に、日本を代表する選手に成長していってほしい」と期待を寄せた。

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