【野球】楽天 阪神戦力外の加治屋が新天地で輝ける理由 13日から古巣と3連戦

 楽天の加治屋蓮投手(33)が、13日から始まる古巣・阪神との3連戦(楽天モバイル)を前に、4年間在籍した古巣への思いを語った。昨オフ限りで戦力外になった右腕が、新天地で現在は登板14試合連続無失点と躍動。2年ぶりのセーブを挙げるなど輝きを放つ理由に迫った。

  ◇  ◇

 新天地で見つけた居場所がある。加治屋の言葉には確かな力があった。「(阪神で優勝した)23年に近いような感じ。それにプラスして、カーブを勝負球として使っている部分は進化しているのかなと思います」。14試合連続無失点で防御率1・86。勝ちパターンを任され、4日には2年ぶりのセーブも挙げた。

 阪神で過ごした4年間、同学年・岩崎との出会いが転機になった。「ずっとお手本だった」と語るように、ブルペンで聞いた会話全てが野球勘を高めた。その経験を持ち、今は楽天で腕を振る。

 好調の要因を尋ねると、「1番は準備ですかね。自分の間合いでしっかり投げる。どういう結果が待っているかわからないですけど、最善を尽くしたいと思って上がっています」と言う。多くの引き出しを持つ一学年上の則本と行う体幹トレーニング、開幕から19試合連続無失点の西口とのキャッチボール…。新天地での新たな発見も、加治屋の進化を支えている。

 「(同学年の岩崎や岩貞らが)どういう投球するのか。阪神戦はすごい楽しみですね。お互いに変わっていかなきゃいけない。いろんなことに挑戦しながら、いい意味で変わっていかなきゃいけない年齢でもあるんで」

 5月27日、加治屋は移籍後初勝利を挙げた。「ちょうど岩貞もその日、勝ち投手になっていたんで連絡したら、『え!!自分も勝ってるやん』って返ってきました」。古巣の同級生たちが道しるべでもある。沖縄・宜野座での練習試合以来の“再戦”だ。「首位のチームに勝つのは勢いも出る。3連勝できるようにしたいですね」。古巣、友への恩返しはマウンド上から伝えたい。(デイリースポーツ・松井美里)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

インサイド最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス