【野球】ロッテ・中村奨 三塁へのコンバート「キャリアハイ」でV導く

 プロ10年目を迎えたロッテ・中村奨吾内野手(31)が、2017年以来となる三塁へのコンバートで新シーズンを迎える。吉井監督の指令に応えるべく日々奮闘し、目指すは「キャリアハイ」。昨季は悔しい結果に終わったが、新選手会長が新たなポジションでチームを優勝へ導く。

 ◇  ◇

 中村奨は新たな挑戦に立ち向かっている。30歳を過ぎての三塁へのコンバート。2月の練習試合、オープン戦の全試合に出場し「いろんな経験をして失敗もあると思いますけど、それをまた良い形に変えていけるようにやっていくしかない」と、感覚を研ぎ澄ましている。

 昨季は137試合に出場し、打率・220。体調不良での離脱もあり悔しい1年となった。そんな中、シーズン終了後に吉井監督から「体の負担を減らして、バッティングに集中してほしい」と説明を受け、二塁から三塁へコンバートが決まった。

 吉井監督はこれまで守ってきた二塁の守備より運動量は少ないとしているが、中村奨は「楽かと言われるとそうでもないと思うので、やりながら慣れていけば。いろんな打球を捕って、経験を増やしていければいいな」。早速、昨年の秋季練習から特守も受け始めた。

 プロ入りした2015年から3年間は三塁を守っていたため「元々やっていたので、難しさは知っている」としたが「(二塁とは)景色は逆だし、バッターとの距離も一塁との距離も違う」と、6年間のブランクに苦労もある。ライバルは安田やドラフト1位・上田(明大)。ベテランとして勝ちたいところは「それは全部、全てにおいて」と言い切る。

 指揮官から期待を寄せられている打撃では「キャリアハイを出して、チームの勝利に貢献するのが目標。やるべきことにトライして、課題をつぶしていけたら」と若手には負けていられない。安打数では157本、本塁打では17本。自己最多更新に挑む。

 打撃練習では常に2本のバットを使っている。試合で使うオレンジ色のバットと練習だけで使用する真っ白のバット。試合用バットは86センチ、890グラムであるのに対し、白い練習用バットは90センチ、1390グラム。「長くて重たいバットをしっかり下半身を使って扱えるように」と練習に工夫を凝らしている。

 プロ10年目の勝負の年だ。監督から出された課題に日々奮闘しているが「去年が良くなかったので、足を引っ張ってしまったことが多かった。毎年勝負ですけど、気持ちも新たに。複数年(契約)もしてもらっているので、頑張っていきたい」。目標は何度も口にした「キャリアハイ」。節目の年を戦う。(デイリースポーツ・南香穂)

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