【野球】ヤクルトに新星!ドラ3沢井廉が16本塁打でファーム本塁打王独走中 福留並みのバット投げは「力が有り余って飛んじゃう」

 6回、フルスイングで二塁手強襲の強烈な適時内野安打を放つ沢井(撮影・高石航平)
 3回、特大ファールを放ち、豪快にバットを放り投げる沢井(撮影・高石航平)
 交代を告げ、ベンチに戻る池山2軍監督(撮影・高石航平)
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 「イースタンリーグ、ヤクルト8-7ロッテ」(6日、戸田球場)

 自慢の筋肉が支える豪快なフルスイングが持ち味のドラフト3位ルーキー・沢井廉外野手は現在16本でイースタンリーグ本塁打王独走中。打った瞬間それとわかる綺麗なアーチと、フォロースルーから流れるように行う「バット投げ」でファームに訪れる熱心なファンを魅了している。

 この日も特別ユニホームの緑色が映える輝かしい活躍。三回無死一、二塁の場面では、会心の「バット投げ」が炸裂するも、打球はわずかにファウルゾーン側へ。打った瞬間は「おお!」とロッテファンからも思わず歓声が漏れた。

 七回にはフルスイングから放たれた強烈な打球で二塁手のグラブをはじき、適時内野安打と持ち味を発揮。現役時代に「ブンブン丸」の異名で本塁打を量産した池山2軍監督も「一時期はボールが上がらなかったんだけど、ここ最近良い感じで振れてきている」とうなずいた。

 左打ちで、アーチ後にバットを放り投げる姿は中日や阪神などで活躍した福留孝介氏を思わせるが、本人は「昔からこうです」と誰かへの憧れでやっている訳ではない。「力があり余って飛んじゃうので」とあふれるパワーの行き場が、芸術的なバットフリップにつながっているようだ。

 入団時から目標に掲げる同年代の村上宗隆内野手が、2018年にファームで記録した17本塁打まで1本に迫っている。それでも「高卒と大卒では4年違うので」と気にとめず、「30本ぐらい打ちたい」と堂々宣言。その後に「ずっと2軍にいるつもりはないですけど」と笑った。(デイリースポーツ・高石航平)

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