【野球】名球会も、大谷翔平ルールについて議論を始める時期がきたのではないか
日本プロ野球名球会(名球会)も大谷翔平ルール制定について、議論を始める時期がきたのではないだろうか。
元巨人の上原浩治(47)と元阪神の藤川球児氏(42)の特例での名球会入りが検討されているという。現在の入会資格は昭和生まれ以降で、野手は2000本安打以上、投手では通算200勝利以上もしくは通算250セーブ以上だ。ただ、入会資格は達していなくとも理事会の推薦を受け、会員の4分の3以上の賛成が得られれば特例枠として会員になれる。
上原氏は日米通算134勝、128セーブ、104ホールド。藤川氏は日米通算61勝、245セーブ、164ホールドの成績を残したが、資格を満たしていなかった。今回、入会が認められれば特例枠での初めての会員となる。
参加はあくまで任意だが、顧問に巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(86)、ソフトバンクの王貞治会長(82)、理事長としてミスター赤ヘル・山本浩二氏(76)が理事長を務める名球会にはそうそうたるメンバーが名前を連ねている。プロ野球選手にとって入会はある種のステータスだ。
現在、会員は63人だが、そのうち投手はわずか15人。名球会入りに近い投手として200勝まであと10勝に迫った楽天・田中将大(34)、188勝を挙げているパドレスのダルビッシュ(36)、17勝に迫ったヤクルト・石川雅規(42)、250セーブまで残り43セーブとなったDeNA・山崎康晃(30)などがいるが、野手に比べて入会のハードルが高いのが現状だ。
投手の分業化が進んでおり、今後特例での入会者が増えてくることが予想されるが、気になるのはエンゼルスでプレーする大谷翔平(28)のことだ。昨季はMVPに輝き、今季も投手として15勝9敗と大活躍。打者としても34本塁打、95打点の成績を残した。だが、二刀流でプレーしているため日米通算10年で残している成績は70勝、826安打だ。
ある程度の年齢に達した際、投打のどちらかに専念すれば200勝か2000本安打の条件をクリアするのは決して難しくないだろう。また、想像を絶する規格外の選手として二刀流を継続し、200勝、2000本安打の入会資格を同時に満たす快挙を達成する可能性さえもある。だが、考えたくはないがプレーしている以上、故障のリスクは決してなくならない。200勝も2000本安打も達成できない可能性は秘めている。
そうなった場合、特例で入会を認めることは可能だろうが、投手としての成績と打者としての成績をどう判断するのか。また、今やMLB屈指の長距離打者に成長し、安打数の中で本塁打の占める割合が高いことも選考の材料になってくるかもしれない。
そんな議論が出てくるのは先のことだろう。だが、大谷翔平の活躍に刺激を受けて今後、二刀流を夢見る選手が増えてくるのは間違いない。近い将来を見据えて、名球会でも大谷ルールの議論を始めてもいいような気がする。(デイリースポーツ・今野良彦)





