【野球】ロッテ・高卒2年目の西川、自慢の飛距離に磨き 高校通算55本塁打の大砲才能開花へ
ロッテの高卒2年目、西川僚祐外野手(20)が、ファームで自慢の飛距離を磨いている。東海大相模時代、公式戦で場外弾を幾度となく放った通算55本塁打の大砲は積極フルスイングで才能が徐々に芽生え始めている。8月にはイースタン・リーグでリーグトップの打率・386、長打率・629、リーグ3位タイの3本塁打を放ち「スカパー!ファーム月間MVP賞」を受賞した。
飛距離を買われて1年目からファームで4番を経験したが、76試合で打率・157、3本塁打。今季は8本塁打を放ち、昨季の安打数を既に倍近く上回る83安打を放っている。(17日現在)。ここまでを振り返り「一番良くなったのは、ストレートをしっかりと芯に当てて前に飛ばすことができはじめたことですかね。ピッチャーが投げる速いボールに距離感をつかむことができつつあります。今年はファームでホームランを10本は打たなきゃと思ってやっています」。日焼けした顔で振り返る。
高校時代は神奈川・保土ケ谷球場、平塚球場などで場外弾を放った若武者に将来のクリーンアップ候補としての育成計画が進められている。試合終了後、2日に1日ペースで特打、特守、特打、特守を交互にこなし打撃、守備を磨くのが日課となっている。2軍コーチから口を酸っぱく言われているのは、練習から遠くに飛ばすことを意識して振ること。その意識を持ちつつも、引っ張りの強い意識から広角に打つように心がけるようになった。
「今までは自分の打つポイントは引っ張る部分が多かったですけど、外の球を意識してセカンドの頭を越える打球を打てるようになって、打撃の幅は広がりました。練習でやっていることを同じように試合でできていると思います」と手応えを明かす。
目標は大きい。「高校の時から日本を代表する選手になりたいとは思っていました。3割30本を打てる選手にという目標は自分の中であります」。地元千葉出身。中学時代は佐倉シニアでは全国優勝。高校でも「甲子園で日本一になりたい」。門馬監督の野球を教わりたいと親元を離れ、東海大相模の門をたたいた。右の和製大砲として、幕張の空にアーチを量産、そして17年以上遠ざかるリーグ優勝へ押し上げる打撃で応えてみせる。(デイリースポーツ・水足丈夫)




