【野球】驚がくした新庄ビッグボス在籍時の日本ハム 右中間、左中間が抜けなかった強力外野陣

 今オフ、球界の話題を独占していると言ってもいい日本ハムの新庄ビッグボス。記者が駆け出しでロッテ担当だった2006年、日本ハムはリーグ優勝を果たし、日本一にまで駆け上がった。シリーズ終了後、日本ハム担当のお手伝いとして札幌ドームのマウンド付近でボロボロになったグラブを傍らに置いて行われた新庄の引退会見を今でも良く覚えている。

 あのシーズン、中堅・新庄、右翼・稲葉、左翼・森本の布陣は鉄壁だったように思う。ロッテ担当として日本ハム戦を見ていた時、左中間、右中間を抜けたと判断し、スコアブックにペンを走らせようと目を切った瞬間、ボールは捕られていた。さらに右翼線、左翼線に打球が飛び、二塁打になるだろうと思った瞬間、ライン際から矢のような返球が二塁ベースに送られ、走者は思わず自重するか、憤死した。

 広い札幌ドームで、これでもかと見せられた外野守備の重要性。実際に数字をひもとくと、06年シーズンで日本ハムが許した三塁打はわずかに4本。他球団を見てもソフトバンク21本、ロッテ20本、オリックス13本、楽天23本、西武15本。その数字は驚異とも言える。

 三塁打を二塁打に、二塁打をシングルに-。一方で担当していたロッテはシングルが二塁打に、二塁打が三塁打になっていた。この年、日本ハムはチーム防御率3・05でリーグトップ。だが被安打数が最も少なかったのはソフトバンクで、日本ハムは2位。三振数818はリーグ5位の数字だ。

 一方でBABIP(本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合)では、日本ハムが・280でリーグ最少。いかに投手陣を野手の守備力でバックアップしたかがわかる。

 この野球を見て、韓国プロ野球に持ち帰ったのが当時、ロッテで1、2軍巡回コーチを務めていた金星根氏(現ソフトバンク監督付特別アドバイザー)。07年にSKの監督に就任すると、徹底的に外野守備を鍛え上げた。高知キャンプでも左翼線、右翼線からの二塁送球、そしてバックホームの中継プレーを練習させ、同年から4年間で3度の優勝へと導いた。

 その当時「外野は打力優先で守備がおろそかにされがちだが、非常に重要だったということに気づかされた。だから二塁打をシングルにできるように練習させている」と語っていた金星根氏。今年、日本ハムの秋季キャンプでは新庄ビッグボスが外野手の送球の高さをチェックするなど、早速、守備にメスを入れ始めた。

 来年2月のキャンプ、そしてシーズンでどうチームが変わっていくか-。06年の鉄壁外野陣を目の当たりにした人間としては、外野守備から変わる野球があってもいいのではと考えてしまう。(デイリースポーツ・重松健三)

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