【スポーツ】浦和・伊藤敦樹に川崎・橘田健人…期待の大卒新人ボランチたち

FC東京との開幕戦で先制のゴールを決めて喜ぶ浦和・阿部(左)と伊藤 (撮影・堀内翔)
開幕戦の後半、競り合うFC東京・安部柊斗(左)と浦和・伊藤敦樹=埼玉スタジアム(撮影・堀内翔)
2枚

 J1開幕節の中盤で大卒ルーキーが輝きを放った。浦和のMF伊藤敦樹(22)は27日のFC東京戦でフル出場を果たした。MF阿部勇樹(39)とダブルボランチを組み、攻守で絶妙な位置を取り、巧妙にボールを散らすなど十分な存在感を発揮した。総走行距離は両チーム最長の11・438キロに達し、スプリント回数もボランチながら22回を数えた。

 浦和の下部組織出身で流通経大から加入した。13日のJ2相模原との練習試合でも先発出場。得点に加えビルドアップの出口にもなり、今季から就任したリカルド・ロドリゲス監督(46)の戦術に不可欠な存在であることを示し、「キャンプからずっと目標にしてきた」という開幕スタメンを射止めた。

 「自分も気にしてやっているが、阿部さんが気を遣ってバランスを取ってくれる。2人の距離感、後ろのリスク管理、お互いを見ながらバランスを取るようにしている」と阿部との関係を語る。17歳差のボランチコンビ。「本当に学ぶことが多い」と仰ぎ見る阿部の隣で研さんを積む。

 川崎では桐蔭横浜大から加入したMF橘田健人(22)が横浜M戦(26日)の後半19分から途中出場した。大学時代にボランチを主戦場とした大卒新人はインサイドハーフでプレー。既に20日の富士ゼロックス・スーパー杯でデビューしていたが、開幕戦でも強度の高い守備で貢献し、鬼木達監督(46)は「守備も攻撃も予測がいい。押されていた状況で、危険な所を抑えられる」と評価した。

 大卒2年目だがG大阪MF山本悠樹(23)からも目が離せない。関西学院大から加入し、昨季27試合に出場するなど知られた存在ではあったが、富士ゼロックス・スーパー杯でさらに名を馳せた。神戸戦でも小気味良いパスで攻撃の潤滑油となった。

 大卒ボランチでは今冬、川崎からポルトガル1部サンタクララに移籍したMF守田英正(25)が、流通経大から加入1年目の18年に日本代表デビューを飾っている。即戦力として期待される大卒選手の大きな飛躍に期待したい。(デイリースポーツ・山本直弘)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス