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【野球】原監督 VS掛布氏以来38年ぶりGTキング争いに何を思う「大山くんも…」

 伝統の一戦は23日からの東京ドーム3連戦と11月10日の甲子園1試合を残すのみとなった。

 開幕直後は巨人が一方的に勝ち続け、阪神ファンもさぞ、ご立腹だったといったところか。ところが、2日からの最後の甲子園4連戦は、2勝2敗の五分で終わった。阪神も2戦目、3戦目に奮起し、本塁打キング争いをするようになった大山が岡本の前でバックスクリーンへ豪快な一発を放った。岡本もこの4連戦中、勝利へとつなげるタイムリーを放つなど、両チームの4番が活躍。どちらも一方的な展開にならず、今シーズンで一番見応えのある伝統の連戦だったように思う。

 原監督は5日の試合後の取材では、敗戦の内容に厳しかったが、一夜明ければ、お互いがそれぞれいい試合、いいプレーをみせたことにすがすがしい表情をしていたように記者は思えた。当然、巨人軍を指揮する立場として、4タテできなかったことは不満にも思っているはずであろうが、大山について「大山君も、かっこついてきたじゃん。叩かれ叩かれで。謙虚でまじめな野球選手だね」と話していた。懐の深さを感じた。

 もちろん、岡本が優勝を争うチームの4番を張りながら、タイトル争いに奮闘する姿に一番、たたえているはずだ。さりとて、優勝争いの中でプレーする巨人ほどではないにしろ、4番は打てないと叩かれる宿命は現役時代、原監督も嫌というほど味わってきただけに、自力をつけてきた大山には一野球人として、心の奥底では喜んでいるのでは。

 今季はトレードでも野球界全体の活性化を考え、飼い殺しなしの移籍を実現させた。将来のエース候補の高田やロッテへ移籍し、沢村は原監督風に言うと「水を得たフィッシュのごとく」とよみがえった。ことごとく球界全体が仰天トレードによって活性化したが、人気選手が復活することは喜ばしいことと思っているはずだ。

 阪神、巨人の和製大砲の本塁打王争いは82年の原VS掛布にまでさかのぼるという。当時について原監督は「忘れたよ」と笑って答えていたが、伝統の一戦が盛り上がるのは少なからずともうれしいはず。本塁打のタイトルは岡本か、大山か。岡本にタイトルをとって欲しいと原監督も願っているはずだが、ペナントの行方がほぼ決した中で巨人、阪神の4番がタイトルを争いシーズンを楽しませてくれることは我々にとっても実に喜ばしいことだ。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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