【野球】阪神 巨人戦負け越しの敗因と収穫は…3連戦で4失策も裏ローテに希望の光

 阪神が首位巨人との3連戦で手痛い負け越しを喫した。本拠地・甲子園で1勝2敗。借金は再び1、ゲーム差は6に開いた。2連敗後の3戦目は11-0と大勝し、最後に一矢報いたが、巨人にとって1敗は1敗。野手の増田大が登板した事実がそれを物語っている。

 「巨人が走っているんでね。クライマックス(シリーズ)もないんで、優勝しか日本シリーズにいけない。巨人をどう倒すかは大事なところになる」

 今季の日本一を公言する矢野監督は3連戦前にそう語っていた。3戦目は投打に理想的な展開で意地を見せただけに、初戦、2戦目の連敗は痛恨だった。

 【3連戦の勝敗】

 (1)阪神2-7巨人

 (2)阪神1-4巨人

 (3)阪神11-0巨人

 巨人のチーム打率・256はリーグ3位、192得点は同1位。この数字を裏付けるように、試合巧者ぶりを見せつけられた形だ。

 初戦は巨人と同じ8安打、2戦目は巨人の4安打を上回る5安打を放ったが、勝負所で決定打を欠いた。守備も3連戦で4失策と課題を露呈した。勝敗を分けたのは、ここ一番での集中力と勝負強さ。初戦の後、矢野監督は「去年もエラーで負けているし、今年も…」と唇をかみ、2戦目の試合後には「向こうは返すところで中心打者が返して、こっちは中心で返せなかった」と敗因を分析していた。

 この3連戦の巨人の先発は表ローテの菅野、戸郷、メルセデス。かつての天敵・メルセデスの苦手意識はぬぐい去ったが、エース菅野、伸び盛りの戸郷を打ち崩さない限り、勝ち越しは望めない。

 一方で今後に向けて光もあった。3人未勝利の裏ローテで望んだ阪神だが、2戦目の藤浪は復調を印象づけ、3戦目の高橋は圧巻の投球で今季初めて巨人戦の先発白星を記録した。「チームとして整ってきているので、あとは中心バッターがしっかり打ってくれたら、もっともっと上に行けると思う」と矢野監督も前を向いている。

 120試合のペナントレースは7日・広島戦(マツダ)が40試合目。巨人とは18日から敵地・東京ドームで再び3連戦を戦う。ゲーム差を詰めて、雪辱を果たしたい。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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