【野球】天敵デュプランティエ得た相川DeNAの皮算用 ハマの救世主となれるのか

 DeNAに、期待十分の新助っ人が加わる。複数球団との争奪戦を制し電撃入団した前阪神のジョン・デュプランティエ投手(31)だ。昨季は来日1年目にして阪神のリーグ優勝に貢献。DeNAは右腕の前に大苦戦したが、厄介な天敵が今度は強力なピースになる。ハマの救世主となれるか。

  ◇  ◇

 指揮官の言葉が、全てを表している。相川亮二監督(49)は、デュプランティエの加入について、こう話した。「力はもう分かっている。1年間、彼が(先発ローテで)回れる、プレーできるということが一番、チームにとって戦力になる」。故障離脱さえなければ、おのずと白星はついてくる。いかに難攻不落の右腕であるか、身に染みて理解しているからこその確信だった。

 昨季は8月に下肢の張りで戦列を離れたものの、15試合で6勝(3敗)、防御率1・39。直球は常時150キロを超え、落差の激しいカーブのコンビネーションで奪三振率は驚異の11・22と鮮烈な数字を残した。DeNAとは昨季4試合で相まみえ、1勝(1完封)1敗、防御率1・67。特に横浜スタジアムに限れば、1勝0敗、防御率0・00と無類の強さを誇った。

 敵として右腕の投球を目の当たりにした大村巌1軍打撃育成コーチ(56)は、苦戦を強いられた昨季の投球を打者目線でこう振り返る。「ストレートに力があり、なおかつシュート成分も含まれていて高めに吹き上がるので、なかなか捉えづらかった」。なおかつ、カーブをはじめとするカットボール、スライダーなど変化球のキレも一級品。「ボール先行でもゾーン内のコントロールがいいので、2ストライクまで持っていかれる」と天敵たり得た理由について解説した。

 苦しめられた分、今度はそれが自軍の圧倒的な強みとなる。昨季はリーグ2位に終わり、独走Vを許した阪神との対戦成績は8勝14敗3分け。もちろん1球団だけを警戒するわけではないが、28年ぶりリーグ優勝実現へ、打倒虎はテーマのひとつだ。苦手としていた相手が、味方の戦力となる意味合いは大きい。

 その中で、キーは2点ある。まずは故障なく年間を通しローテで稼働すること。そして、他球団のスコアラーはこう展望する。「嫌なイメージしかない」と引き続き警戒を強めつつ、「阪神時代は、坂本捕手の配球やリードとの相性の良さというのも感じた。チームが変わり、捕手とのコンビネーションもカギになるのかもしれない」。女房役との意思疎通や息の合った呼吸も注目要素になりそうだ。

 昨季10勝を挙げたジャクソン、9勝のケイがそろって退団し、単純計算で19勝分が消える。他に先発起用の新外国人投手としてコックス(前ブレーブス)を獲得したが、日本球界経験のあるデュプランティエと比較すれば未知数で、元虎助っ人に期待がかかるのは言うまでもない。ハマのデュープは、古巣・阪神をどこまで苦しめることができるだろうか。(デイリースポーツ・福岡 香奈)

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