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【野球】巨人・陽岱鋼 勝負の15年目に挑む思い「何が起こるか分からない」

 かつて手にした栄光をグッと心の奥にしまい、がむしゃらに白球を追う。決死の覚悟がプレーに乗り移り、結果に結びついている。

 今季プロ15年目の巨人・陽岱鋼外野手(33)。増田大、湯浅らヤングGたちもアピールを続けているが、背番号2の勝負強い打撃も光を放ち続けている。

 今月2日に再開した練習試合はここまで6試合に出場して打率・462、1本塁打、5打点(10日現在)。本職の外野に加えて一塁の守備にも就き、可能性の幅を広げている。原監督は7日・ヤクルト戦(東京ドーム)の試合後、陽岱鋼に対する高い評価を語った。

 「打撃が非常にいいと思います。何かこう、吹っ切れた感があるしね。ファーストも外野もというのはね。貴重な戦力でしょうね」

 1月の自主トレ時から鬼気迫る雰囲気を感じた。ジャイアンツ球場の室内練習場でマシンと向き合い、一心不乱にバットを振り込んでいた。「レギュラーを勝ち取る。僕の目標です」。春季キャンプでは「お手本」という坂本に打撃の指導を請い、中堅方向にバットのヘッドを返す打ち方を繰り返し練習した。

 日本ハム時代は4度のゴールデングラブ賞に盗塁王。オールスターも3年連続で出場し、2016年にはチームを日本一に導いた。

 同年オフに国内FA権を行使し、巨人と5年総額15億円超の大型契約を結んで入団。しかし、ここからどん底を味わう。17年、18年と度重なるケガもあり1軍戦出場はいずれも87試合。19年は代打打率・394と意地を見せたが、レギュラー奪取とはいかなかった。

 今季は5年契約の4年目。左翼・亀井、中堅・丸、右翼・パーラと外野陣の牙城は強固だが、信念がぶれることはない。一塁・中島も競争相手の一人だ。

 2月のキャンプから帰京後に一度2軍降格となっても、その後に少しずつ状態を上げ、再び1軍の舞台に這(は)い上がってきた。 「野球をやっている以上、毎年毎年が勝負だと思っています。自分がレギュラーとか全く思っていないし、何が起こるか分かんないから。ずっとそういう気持ちでやってきたので。特にジャイアンツにはいい選手、スター選手がそろっている。こういう環境で勝負できることが幸せです」

 反骨精神を胸に挑むプロ15年目シーズン。陽岱鋼が完全復活すれば、巨人軍8年ぶりの日本一奪還は近づく。

(デイリースポーツ・中野雄太)

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