【野球】元巨人投手 うどん屋店主も都の要請に困惑 「どうしたら…」堀内氏から激励も

 電話口の声は沈んでいた。元巨人投手で71年ドラフト1位・横山忠夫さん(70)。池袋駅近くで手打ちうどん屋「立山」を経営しているが、新型コロナウイルスの影響で打撃を受け「3月は激減。夜も宴会はすべてキャンセルだよ」という。

 4月10日午後、小池都知事が会見で休業要請の対象を発表。「今、小池さんの会見をテレビで見ていたんだけどね。まわりのみんなにも受け取り方がいろいろあって。はっきり言って困っているんだよ」と漏らした。

 小池都知事は飲食店の営業時間を午前5時~午後8時まで、酒類の提供は午後7時までと要請。横山さんの店は昼はうどんを主に、夜は居酒屋として営業しており、営業の短縮か完全休業かで悩んでいるという。

 「店は通常通りやっていて、昼はお客さんも来てくれる。全然来ないということはないんだけど、夜は8時までじゃ…。時間を短縮したら補償の対象になるのか、完全に休業したら補償してくれるのか。お金をいつくれるのかも含めて、もう少しはっきりしてくれたら決断ができるんだけど…」。

 巨人時代の先輩で、今も親交の深い堀内恒夫さん(72)には「お前のところは大丈夫か?」と心配してもらっているという。横山さんは49歳の時に大腸がんが発覚。その後、肝臓がんで肝細胞移植も経験するなど、健康面の不安も否めない。

 現役引退後、一から築き上げた第2の人生。ドナーとなった妻・敦子さんと二人三脚でやってきたが、先の見えない状況に不安は尽きない。「自分の体のこともあるから。そういうことも含めてこれからどうしたらいいか、本当に悩ましい」(デイリースポーツ・佐藤啓)

 ◆横山忠夫(よこやま・ただお)1950年1月4日。北海道出身。網走南ヶ丘高校から立教大を経て、71年ドラフト1位で巨人入団。長嶋茂雄監督が就任した75年は、先発ローテに入り8勝を挙げた。77年に巨人を退団。78年はロッテでプレーし、同年に引退。通算70試合の登板で12勝15敗、防御率4・64。

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