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【芸能】M-1決勝進出16年ない松竹芸能…老舗が巻き返しへ若手鍛えるライブ、突破口は

 お笑い通の中には、昨今の流れに寂しさを感じている人も少なくないだろう。落語家・笑福亭鶴瓶や第2回M-1覇者のますだおかだらが所属し、吉本興業と並ぶ大手お笑い事務所、松竹芸能。その老舗が、年末に毎年大きな話題を巻き起こす「M-1グランプリ」で2003年のアメリカザリガニ以来16年間、決勝進出者を出していない。松竹芸能のベテランよゐこ・濱口優(47)は「吉本の芸人はピリピリした中でやって場数を踏んでいる」と後輩に危機意識を持つことを求めている。

 その松竹芸能の若手No.1決定戦「カドキング~いっちゃんおもろい松竹若手は誰だ!?~ カドファイナル」が28日に大阪市のDAIHATSU 心斎橋角座で開催され、結成2年目のコンビ・たらちねが優勝した。結成15年(ピン芸人はデビュー15年)未満の若手50組が予選から参加し、ファイナリスト8組と東京の新宿角座推薦組、敗者復活1組、計10組で争われ、磨き抜いたネタを必死で競い合った。

 京大出身の草山公汰(29)と、「最終学歴は予備校」と笑わせる福岡県出身のSAITA(28)による男性コンビ。今年のM-1、キングオブコントとも準々決勝止まりだった2人。草山は「悔しい思いをしたが、これ機に来年は各賞レースを狙っていきたい」と飛躍を誓った。

 MCを務めたよゐこ・濱口優(47)とTKO・木本武宏(48)は「松竹は良くも悪くもユルッとやっているところがあるが、今日は若手が緊張感をもってやっていた」と口をそろえた。M-1決勝から遠ざかっている現状に濱口は「東京でネタ番組に出ると、MCの人から『松竹で出てくる芸人はいないの?』と聞かれ、僕自身、1組も名前が出てこないという悔しさもあった」と振り返った。

 新宿角座に「M-1 3回戦突破!」という張り紙を貼られているのを見て「『こんなことでたたえ合っているのではいけない、決勝で勝ってこそ。はがしてくれ』と言ったこともある。吉本の芸人はピリピリした中でやって場数を踏んでいる。今回を機に、松竹の若手にも頑張ってもらいたい」と期待を込めた。

 木本も「僕らの若手時代は劇場がなかったので、よくアメリカ村の三角公園でオセロさんらとネタをやっていた。今は事務所に入った時から劇場があるから、(劇場に立てるありがたみが)分からない」と、後輩たちに漂う雰囲気の違いを指摘。角座では現在、放送作家らがネタに点数をつける「TOPPA!ライブ」など、若手芸人に競争させるライブを開催している。木本は「はっきり言うと恥ずかしいが、うちも勝ち癖をつけることをやらないと。『カドキング』も2回目開催を絶対お願いしようと思っている」と、若手に刺激を与えようと策を練る。

 松竹芸能・関根康社長も「普段の舞台よりずっといいものを見せてくれた。こんなのができるんだっていう、熱いネタを見せてもらった」と手応えを感じていた。芸能界の波はきっかけ一つで大きく変わる。松竹芸能若手芸人たちの巻き返しに期待したい。(デイリースポーツ・中野裕美子)

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