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【野球】巨人優勝の理由を考察…先発・救援の聖域なき大シャッフルが推進力に

 巨人は昨オフ、FAなどによる投手戦力の大きな上積みがなかった中で、優勝を勝ち取れた。記者は、首脳陣が大胆な先発・リリーフの聖域なき“大シャッフル”を敢行したことがV奪回への推進力になったと見ている。

 6月1日。原監督と宮本投手総合コーチが監督室で会談した。原監督は開幕からリリーフで安定していた桜井の先発転向を提案。だが、宮本コーチは「中継ぎが薄くなります」と反対した。それでも原監督は「適性は十分あるだろ。球種も豊富だ」と説き伏せ、配置転換が決まった。

 その後、桜井は先発で7勝し現在に至る。当時を宮本コーチは「勝利の方程式が確立できた矢先だったので、自分の娘を嫁に出すような心境だった。でも成功してるんだから、やっぱり原辰徳ってすごいと思った」と振り返る。

 先発からリリーフに転向し、成功した例も見逃せない。広島でエース格だった大竹は昨季2試合の先発にとどまり、引退も覚悟した。今季開幕時は先発要員だったが「落ちる球の多いうちのリリーフの中で、シュートで攻められる投手がいたら面白い」と宮本コーチ。試合終盤に相手の目先を変える有効な投手、と6月下旬に中継ぎとして昇格させた。7月、結果に苦しんだ大竹を原監督は監督室に呼び「結果の責任は俺がとる。寛ちゃんは気にせず思い切り投げてくれ」と進言。慣れない持ち場での心のケアにも最善を尽くした。ここまで32試合に登板し4勝8ホールド。大竹は再生を果たした。

 今も先発へのこだわりが強い田口には昨秋キャンプで宮本コーチが「今のままなら先発7、8番手。中継ぎで結果を出して」と説得。まずは1軍で活躍することと腹をくくった左腕は今の活躍に至る。首脳陣の選手への深い観察力と綿密なコミュニケーションが現有戦力の底上げにつながった。

(デイリースポーツ・水足丈夫)

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