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【野球】ソフトバンク中田「まだいける」の声を後押しに1軍の舞台へ

 雨(う)らめしや~。ソフトバンク中田賢一投手の恨み節が聞こえてきそうだ。

 37歳右腕は28日のオリックス戦(京都)に、先発で今季初の一軍登板を果たす予定だった。しかし、前日の同戦が雨天中止となり、先発予定だった高橋礼投手がスライドとなり、ベテランは登板機会を失うことになってしまったのだ(結局28日も中止)。「天気は仕方ない。次に向けて、しっかりと調整します」と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えるしかなかった。

 昨年8月にプロ100勝をマークし今季15年目を迎えた。しかし、開幕一軍入りを逃して、ずっと2軍のローテーションを守ってきた。シーズン序盤は振るわない成績だったが、球宴明けからは3勝0敗。特に8月は2勝0敗、防御率1・06の好成績だ。「トレーナーさんに教えてもらったんですけど、16回連続無失点なんですよ」と自ら話し掛けてくるほど、自信を取り戻していた。

 中田といえば「暴れ馬」の異名をとるよう、球は速いがコントロールがばらつくという印象が強い。ただ、今シーズンは比較的安定しており、自滅する場面はほとんどない。

 今季はフォームを少し変えて臨んでいる。最初に構えた時の左足の位置を左前方にずらした。捕手に正対していたのを、体が少し三塁側に向いたイメージだ。

 「以前の投げ方よりも体の使い方をコンパクトにした感じですね。左足の振り幅を小さくしました」

 その分だけ軸が安定しやすいからコントロールがしやすくなる。反動をつけないことで球速が落ちる心配もあったが、決してそんなことはなかった。

 「トシは取りましたが、真っ直ぐにはこだわりたい。結局は細かいコントロールで抑えるピッチャーではないので」

 ファーム戦で投げるたびに周囲から上がる「まだいけるじゃないか」との感嘆の声を、今年何度耳にしただろうか。8月の一軍先発機会は流れたが、ソフトバンクは9月3日から本拠地ヤフオクドームで異例の7連戦に臨む。工藤監督はその中での起用を示唆している。今度は天候に左右される心配のない屋根付き球場だ。思いをぶつけるマウンドはすぐそこだ。

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